「マスクの下の笑顔を伝えてコミュニケーションを」と新潟県燕市の市立図書館では、22日から全図書館スタッフが自分の笑顔の写真をバッジにした「フェイスバッジ」を装着して来館者に笑顔を届けている。
新潟を拠点に活動するヘアメイクアップアーティスト、佐藤圭さんが考案した自然な笑顔を名札代わりにしたフェイスバッジを身につけるプロジェクト「MY FACE」を利用した。
「マスクをしていても笑顔を伝えたい。笑顔が見えれば、思いはきっと伝わるはず」という思いでスタートしたプロジェクトで、県内の多くの企業に広まっている。
図書館で採用したのは県内で燕市立図書館が初めて。市内の燕、吉田、分水の3図書館に勤務する全スタッフ23人分のフェイスバッジを作成した。スタッフがたがいにスマートフォンで笑顔の写真を撮り合い、5.5センチ四方のサイズのバッジを注文した。
マスクを着けて仕事をするようになったことによる利用者からの苦情はなかったが、フェイスバッグ装着に初日から気付く来館者があり、「おっ、いいね!」と声をかけてくれる人も。図書館では「マスクで表情は見えなくてもフェイスバッジで少しでも安心感をもってもらえれば」と願っている。