新潟県燕市は5月26日から行う65歳以上を対象とした新型コロナウイルスワクチン集団接種の予約を4月19日から電話とウェブで受け付けている。電話予約は最初の4日間分を4月19日から30日までを受け付け期間としていたが22日で定員に達したため、受け付けを締め切った。
燕市は1回目のワクチン接種日を5月26日から8月22日までの間で24日間、設定した。電話予約は接種日を4日間にずつ6回に分けて受け付けている。
最初の電話予約は、中央公民館を会場に5月26、27日、29、30日の4日間、合計720人の予約を受け付けた。受け付け初日の19日から電話予約が殺到。回線がパンクして電話がつながりにくい状態が続き、受け付けの処理能力の限界を大きく超えた。
仮に電話回線が十分にあれば初日で定員に達したのは間違いない。結局、休みなく電話を取り続けた結果、22日で定員が埋まり、本来は30日まで予約を受け付ける計画だったところ8日も前に締め切らざるを得なくなった。
次の電話予約は、吉田産業会館が会場の6月2、3日と5、6日の4日間分の接種で、電話予約は5月3日から14日まで。それまでは電話予約ができないことになる。
一方、ウェブ予約は24日間、すべての日を予約できるようにしたが、23日までに22日目までの予約が定員に達し、定員に空きがあるのは最後の2日間、中央公民館会場での8月21日と22日だけになった。
定員は電話予約とウェブ予約で枠をほぼ半々に分けた。ウェブ予約が残り2日分しかなくなったことで電話予約の枠の一部をウェブ予約に回す考えもあるが、電話予約が割を食うのではという意見もあり、対応を検討中だ。
また、電話予約を分散予約にしたことがかえって電話が殺到する要因のひとつになった可能性もある。いずれにしろ、65歳以上の対象者分の定員は確保してあるので、急がなくても必ず接種を受けることができる。
燕市ではとくに電話予約で市民に迷惑をかけていることをわびる一方、必ず接種を受けられるので安心してほしいと呼びかけている。