スノーピークHeadquarters開業10周年記念式典 敷地を5万坪から15万坪に拡張 (2021.4.24)

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アウトドアブランド「スノーピーク」の本社「Headquarters(ヘッドクォーターズ)」(新潟県三条市中野原)の開業10周年式典が24日、本社で行われ、キャンプ場を併設する世界でもユニークな本社の10年の節目を祝った。

「Headquarters」開業10周年式典
「Headquarters」開業10周年式典

2011年に本社機能を三条市三貫地から今の自然あふれる下田地区に移し、キャンプフィールドと「Natural Lifestyle Store」、工場を併設した。11年は3月11日に東日本大震災が発生し、全国が自粛ムードに覆われる4月に本社が竣工、グランドオープンした。そしてことし、コロナ禍で10周年を迎えた。社屋は11年にグッドデザイン賞も受けている。

式典には一部の会員も参加したが、新型コロナウイルス感染拡大で宿泊の予定を日帰りに変更した人もいた。

記念撮影
記念撮影

山井太会長はあいさつで、社長になってから2つの大きな決断をしたことを話した。10年前は28億円の売り上げ高で、社屋建設のため土地抜きで17億円の借り入れしたこと。もうひとつは2000年に代理店、問屋との取り引きをやめ、販売店を1000から250店にしぼり、価格を35%下げをした。

昨年12月期の売り上げは167億円なので、10年間で6倍になった。当時の純資産は約20億円で企業価値は非上場なので20億円だったが、前週末のマーケットでの時価総額は779億円で41倍になった。「この投資が基本的には正しかったと思っている」と列席、経済界、取引先、全国のユーザーに感謝した。

山井太会長
山井太会長

Headquartersを建築してよかったと思うのは「ここでユーザーがつながり、友だちができ、人生が豊かになっている。経済的なこと以上に皆さまの人生価値が高まっている場所を提供できたこと。また、燕三条という地場産業の世界に冠たる産業都市の一翼を担っていて、世界のアウトドアパーソンから燕三条の地がここを通してご覧いたいだていること。その2つが本当によかった」。

そして「10周年を契機にこれからも燕三条の地域ブランドとして、また日本を代表するアウトドアブランドとして、世界にここの地から打って出て、より世界からこの地にアウトドアパーソンが来るように精進してまいる」と述べた。

山井梨沙社長
山井梨沙社長

昨年3月に山井会長から社長を引き継いだ娘の山井梨沙社長は、東京で過ごしていた2011年にHeadquartersができたタイミングで東京からHeadquartersへ友人を連れて自身15年ぶりのキャンプをし、「あらためて新潟の豊かな自然のなかでキャンプをし、仲間とつながる体験をHeadquartersでした」、それが「自分が体験したようなつながりを広げていきたいという思いにつながった」。

Headquartersは現在の5万坪の敷地を周辺の土地を購入して15万坪に拡張する予定とし、「スノーピークの本当の価値、キャンプの価値を可視化できたのがHeadquarters」で、「これからまた15万坪の土地でで本当に生きるために必要な人とのつながりや自然とのつながりをあらためて歌詞かをし、皆さんに今後のスノーピークの意思表示としてお見せできる日を迎えたたい」と支援を求めた。

滝沢亮三条市長
滝沢亮三条市長

来賓の滝沢亮市長はスノーピークのある下田地区、旧下田村で生まれ育った。「身もふたもない話になるかもしれないが、わたしはこの下田が嫌いで、おらこんな村いやだ状態で中学、高校と勉強してなんとか東京に行こうと思って高校を卒業し、東京の大学へ行った」と笑わせた。

しかし、盆と正月はしっかり帰省し、地元との遊ぶのもなぜか地元下田で、「下田には何か引力があるのかなと思っていた」。「まさしくHeadquartersは、この三条市の下田地区の良さ、すばらしさというものを可視化してくださった。本当にうれしい。わたしも可視化した引力に最終的に引きずられて2018年、3年前に東京から戻ってきた」とHeadquartersがUターンする要素だったことを話した。

兼古耕一三条商工会議所会頭
兼古耕一三条商工会議所会頭

「この燕三条のもつ、ものづくりの地から、産業の力が日本のみならず、世界にますます伝えてくださる。本当にここ三条の市長としてこれほどうれしい話はない」と感謝し、「自然、産業、そしてエコ。本当に時代を先取りされている。三条市もわたしたちも負けないようにどんどん追い付いていかなければならない。見放されないようににしなければならない」と述べた。

三条商工会議所の兼古耕一会頭は、お客さまは神さまという時代に、「わたしたちの会社にもお客さまを選ぶ権利がある」と山井会長が話したことに「はっと思った。あるときはメーカーもユーザーもある意味では対等であると。それにはあるていど自信がないとこういう言葉は出てこない。わたしも勇気づけられる思いがした」と振り返った。

斉藤弘文三条商工会議所前会頭
斉藤弘文三条商工会議所前会頭

三条商工会議所の斉藤弘文前会頭は、2003年に三条工業会の理事長だったときに山井会長が副理事長でそれ以来の付き合いで、とくに10年に三条商工会議所会頭に就いてから3年間、山井会長に副会頭として支えてもらい、「無事に両方の役職を果たせたのも山井会長の本当に心強いご支援のたまもの」と礼を述べた。

「2015年日経ビジネスが選ぶ次世代を創る100人」に山井会長が選出され、その紹介記事を書いたのが建築家の隈研吾さんだったことを紹介し、「隈研吾氏のめがね以上の活躍をしていることにあらためて経緯を表する」、「何としても恩返しをしたいという気持ちがこのような立派な今後とも地域を愛する気持ちを忘れずに頑張っていただき、われわれを引っ張っていただくことを祈念する」と願った。

Headquarters外観
Headquarters外観
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