新潟県燕市八王寺、真宗仏光寺派「安了寺」の境内で枝を広げる県指定天然記念物「八王寺の白藤」が早くも花の見ごろを迎え、今週末がピークになりそうだ。
「八王寺の白藤」は推定樹齢300年。幹回り5.3メートルで東西28メートル、南北18メートルの棚に枝を広げる。毎年、5月上旬から中旬にかけて白い花房を下げ、境内の外からも感じられるほど甘い香りを放つ。
地元の大白藤保存団体「八王寺大白藤保勝会」によると、6日で八分咲き、今週末には満開になると予想する。花の盛りのころには付近の道路が渋滞するほど見物客でにぎわうが、新型コロナウイルス感染防止のため3密を避けるよう求めている。駐車場は少ないので近くの八王寺公会堂や交通公園駐車場の利用を勧める。
開花期に合わせて毎年開かれている燕市教育委員会主催の白藤茶会は2年連続で中止になった。それでも1週間ほど前から平日の日中も切れ目なく見物客が訪れ、境内でピンクの花を咲かせるツツジや新緑のマツとともに季節の自然を楽しんでいる。