昨年秋に散策路が完成した新潟県三条市上保内にある新潟県指定有形文化財の保内三王山古墳群。その出土品の特別展示が13日から17日まで地元の三条市保内公園「緑の相談所」で開かれている。
三条市の令和3年度さんじょう遺跡物語展示会「特別展示 新潟県指定有形文化財 保内三王山古墳群出土品」として開いているもので、16日に保内公園で行われるイベント「春の保内公園まつり」に日程を合わせて来場を呼びかける。
保内三王山古墳群は三条市内唯一の古墳で、1984年から86年まで発掘調査が行われ、豪華な副葬品が出土して繰り返し全国ニュースに取りあげられる大きな注目を集めた。2014年に三条市指定有形文化財、16年に新潟県指定有形文化財に指定されている。
1600年前の古墳時代前期に造られた前方後円墳、前方後方墳、造出付(つくりだしつき)円墳と1500年前の古墳時代後期に造られた円墳9基、方墳5基の計17基の古墳からなる。
会場には四獣鏡、管玉、ガラス玉、鉄剣、鉄斧、須恵器甕(すえきかめ)、土師(はじ)器、高坏(たかつき)、鉄ぞく、鉄環といった副葬品など14点を展示している。
あわせて発掘調査を撮影した写真パネルや解説パネルも展示。また、保内公園まつりが行われる16日は、午後2時から約30分の展示解説、午前9時から午後4時まで管玉づくりのワークショップが行われる。展示の公開は毎日午前9時から午後4時半まで。