新潟県三条市・八幡宮(藤崎重康宮司)の春季大祭にあわせた「三条まつり」の大名行列や舞い込みの行事は、新型コロナウイルス感染防止のため中止になったが、神事や神楽奉納は行われた。
境内や参道に露店がひしめき、数百人で編成する大名行列は三条の名物行事だが、昨年に続き2年連続の中止。しかし神事は14日夜に宵宮祭、15日午前に大祭が例年通りに行われた。
八幡宮伶全会による神楽奉納は毎年3日目の16日午後に行っているが、15日の大名行列がなくなったので前倒しして1日早く15日、午後1時から行われた。
青空が広がって春祭りを通り越して夏祭りのような真夏同然の暑さになった。その猛暑のなか、舞殿で県指定無形民俗文化財「三条神楽」から十数舞を奉納した。
昨年は中止した稚児舞も復活。猛暑のなかで顔を赤く火照らせて舞った。もちまきのある演目「五穀散(ごこくちらし)」のころが見学もピークで、例年より多い80人前後が舞台から投げられる菓子に手を伸ばしていた。