15日朝、新潟県燕市の吉田ふれあい広場西側の水田で2年ぶりの田んぼ田んぼアートの田植えが行われ、地元吉田北地区の人たちを中心に200人余りが参加した。
この田んぼアートは、2007年度から燕市景観作物推進協議会主催で毎年行われており、今回で15回目。昨年は新型コロナウイルス感染防止のため中止になったが、ことしは昨年より市内の感染者が増えているが、受け付けで体温測定や健康状況チェックを行い、開会式の集合写真は密集せずにドローンで撮影するなど感染対策を徹底して行った。
ことしの田んぼアートの図柄のテーマは、世界中の人たちに向けた「つばめのおもてなし」。約40アールの田んぼをカンバスに高品質なメイドイン燕のカトラリーのイメージを緑、黄、白、赤、紫の5色の稲穂で描く。主な図柄となる部分は先に関係者で田植えしてあり、この日は地色の緑となるコメ「新之助」の苗だけ植えた。
開会式のあいさつも手短にすませ、鈴木力市長は「あまり声を出さずに黙々と植えていきましょう」、鷲尾英一郎衆院銀は「昨年はコロナ禍だったが日本の農産物の輸出はコメを含め過去最高だった」、細田健一衆院議員は「ことしこそはコロナを吹き飛ばすいい年にしたい」とあいさつした。
朝から抜けるような青空が広がって汗ばむ陽気。田んぼの冷たい水も最初は冷たかったものの、しばらくすれば慣れて気持ちのいい冷たさになり、腰を曲げて苗を挿す昔ながらの田植えに集中していた。参加者にはおにぎりを2個ずつ配布した。