新潟県三条市・八幡宮の春季大祭に伴う三条祭りが新型コロナウイルス感染防止のため中止になった。がっかりしている子どもたちに少しでも縁日気分を味わってもおうと15日、三条市丸井今井邸駐車場で三条祭りならぬ「三畳(さんじょう)まつり」が開かれた。
駐車場にテントが5張り。テントにしたには市内の今井畳店からもらった3畳分のござを敷いたので「三畳まつり」というわけだ。型抜き、くじ引き、射的、輪投げ、ヨーヨー釣りの5つのゲームを用意し、チケットを購入して参加してもらった。
混雑を避けるため午後3時から6時間まで3時間限りの開催。PRもSNSていどだったので、来場者は少なかったが、参加した子どもたちは本物の祭りの縁日と同じように熱中して楽しんでいた。
主催したのはハロウィーンイベントなどをたびたび開いている三条市のネイルサロン「Atelier Twill」の堀綾香さん(37)。5日も市内の「トリムの森」を開いたばかりだ。
今回のイベントも1週間ほど前に思いついた。縁日の道具はこれまでのイベントで買い求めてある。知り合いに声をかけて当日の運営スタッフを募集した。
堀さんは「三条祭りが中止になって悲しみの声が多過ぎ。小さくてもいいから子どもたちに喜んでもらえるものをとちっちゃな縁日をと思った。ネーミングのおかげでSNSでもすごく反響が良かった」と喜んでいた。