新潟県三条市が栄スマートインター隣接地に造成を進めている工業流通団地の分譲の売買契約第1号として25日、株式会社伊藤製作所(伊藤良典社長・三条市福島新田)と調印式を行った。
午後1時15分から市役所で県央土地開発公社理事長でもある滝沢亮市長と伊藤製作所の伊藤社長が売買契約書に調印した。この工業流通団地は旧栄町が造成した中央工業団地「コポス」を拡大造成する形で計画した。
伊藤製作所は「コポス」内に本社を構えており、新しい工業団地は7000坪を購入する。伊藤社長は市内に複数ある倉庫を工業流通団地に集約し、将来的には本社の移転も考えていると話した。
工業流通団地は2018年12月に公募を開始した。分譲面積はは合計34万5000平方メートルで分譲価格は1坪当たり5万円。北関東エリアの工業団地の3分の1ていどの分譲価格で、区画はあるていど企業の要望に応じるセミオーダー方式としているのが売りだ。
伊藤製作所を除いて13社の購入が内定しており、全体の81%に当たり、滝沢市長は「100点満点とはいえば、昨今の情勢を考えれば及第点なのかなと思う」とし、首都圏に営業活動しにくいがオンラインなどを利用し、パーセンテージを上げて説明責任を果たしたい」と話した。