新潟県は26日、飲食店関連の新型コロナウイルス感染が増えている燕三条地域の飲食店を対象とした臨時の無料PCR検査所を28日から6月10日まで燕三条地域に開設すると発表した。それにに伴い、三条市と燕市はそれぞれ対象となる飲食店にちらしを送付し、27日には両市とも一部の店舗を訪問して受診を呼びかけた。
無料でPCR検査を受けられるのは、三条市か燕市で営業する飲食店の事業主や従業員。発熱などの症状のある人は医療機関を受診する。
三条市の対象となる飲食店は約600。午後7時から繁華街の本寺小路周辺で滝沢亮三条市長と県三条地域興局の佐藤孝明局長をはじめ三条市職員と振興局職員で4班を編成し、1班が10店ほどを訪問した。
滝沢市長は各店舗でちらしを手渡して「無料なのでためらわずに受診してほしい」と呼びかけた。本寺小路の通りはほとんど人通りがなく、滝沢市長に「また忘新年会もだめなら立ちゆかないかもしれない。昨年より格段に厳しい。頑張っているけどどうにもならない状態でなにとぞよろしくお願いします」と頭を下げる人もいた。
滝沢市長は「もう少ししたら新潟県の飲食店の認証制度が始まると聞いている。三条市に問い合わせがあったら協力、お手伝いさせていただく」と話した。
燕市の対象は385店。燕市職員1人と燕・弥彦消防職員1人の班を5つ編成し午後4時から燕三条駅周辺の49店を回り、ちらしを手渡して受診を呼びかけた。