2020年に新潟県三条市で開校して2年目の三条看護・医療・歯科衛生専門学校(追手巍校長・上須頃)は29日、病院実習を前に看護学科の2年生40人の継燈式を行った。
看護学科は3年制で、1期生である2年生は女性29人、男性11人。新型コロナウイルス感染防止のため、本来なら出席する保護者や1年生の出席は見合わせた。
継燈式は2階まで吹き抜けの学生ロビーで行い、実習着の胸にコサージュをつけた2年生は結婚式の入場のように2人ずつ並んで階段を下りて席に着いた。
正面に設置したナイチンゲール像が持つキャンドルに点火した炎を2年生はそれぞれが手に持つキャンドルに分火して命の火を受け継ぎ、それぞれに「ナイチンゲール自分自身の行動に責任をもち、患者さまに寄り添える看護師になります」、「誰からも信頼され、笑顔の絶えない看護師になります」と誓った。
全員で声をそろえてナイチンゲール誓詞を斉唱した。追手校長はナイチンゲールや会津八一の言葉を引用し、「自分で述べた言葉を決して忘れず、初心忘れるべからずの精神でぜひ実行し、医療は一生涯、勉強ですから、学生生活、卒業したあとの看護師としての生活に精進してほしい」と求めた。
三条市の滝沢亮市長はビデオメッセージで、「この三条市に多く集まって来てくれたことはとてもうれしく、大変、心強く思っている」と力を発揮することに期待した。
2年生代表で高校を卒業して入校した三条市の根本光咲さん(19)は「今まで以上に多くの困難にぶつかっても学びを深め、大きく成長していかなくてはならない。これまで学んだことを土台とし、一歩ずつ踏みしめ、支えてくれる人に感謝しながら、支え合いながら仲間とともに自分たちの理想とする看護師像に近づいていきたい」と感謝の言葉を述べた。
また、新型コロナウイルスで当初から授業がリモートでスターとするなど十分な形での授業ではなかったことから「不安しかない。でも頑張るしかない。クラスメートのおかげでやってこれた」と話していた。
2年生40人は7月から新潟市や長岡市、遠くは小千谷市の医療機関で病院実習を始める。