新潟県は2日、三条市上須頃で2023年度に開院予定の県立県央基幹病院の指定管理者の候補に社会福祉法人恩賜財団済生会支部新潟県済生会を選定したと発表した。
指定管理期間は、県央基幹病院の供用開始日から20年間。県議会6月定例会に提案、議決される見込みだ。
審査では、済生会新潟病院の運営実績やノウハウがあること、県央基幹病院が果たすべき「断らない救急」などの役割、人材育成l体制など地域医療構想調整会議等の議論を踏まえた提案となっていること、患者満足度の向上やICTの活用・情報共有が円滑に進む組織体制を構築するなどの提案となっていること、全国グループとしてのスケールメリットを生かした効率的な運営が可能であることなどが評価された。
地元三条市の滝沢亮市長はケンオー・ドットコムの取材に対し「この地域での長年の実績があり、また、その実績に基づき三条市民の皆様が信頼を寄せている済生会が選定されて、まずは安心している。今後は十分な医師の確保を含む“断らない救急”体制の確立に向けて、進捗状況も三条市を含む県央自治体にしっかりと伝達いただき、市民の皆さまが安心する形で準備を進めていただきたい」とコメントした。