企業向けPCR助成の拡充の内容の一部を発表翌日に元に戻す (2021.6.9)

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新潟県三条市の滝沢亮市長は7日の定例記者会見で企業向けPCR検査費用助成金を拡充すると発表したが、翌8日になって拡充の内容の一部を変更、元に戻した。

継続(従来) 7日の記者会見で発表
拡充箇所
8日発表の拡充
助成対象者 県外へ出張又は県外からの来訪者に対応した従業員等 事業所内に新型コロナウイルス感染症陽性反応者が発生した際の濃厚接触者以外の従業員等 ←左に同じ
1検体当たりの
助成金額
助成対象経費の額
(上限8,000円)
助成対象経費の1/2
(上限8,000円)
助成対象経費の額
(上限8,000円)
対象となる
検体上限数
従業員数20人未満の事業者…15検体

従業員数20人以上100人未満の事業者…30検体

従業員数100人以上の事業者…50検体

検体上限数なし ←左に同じ

定例記者会見で発表された拡充の内容は、「助成対象者」、「1検体当たりの助成金額」、「対象となる検体上限数」の3点。「助成対象者」は、これまで「県外へ出張又は県外からの来訪者に対応した従業員等」だったが、それに「事業所内に新型コロナウイルス感染症陽性反応者が発生した際の濃厚接触者以外の従業員等」を加えた。

「対象となる検体上限数」は、これまで従業員に応じて1事業者当たり15検体から50検体の上限を設けていたが、拡充では検体上限数をなくした。この2つの拡充により、助成対象者が広がったうえに検体上限数がなくなり、企業が従業員のPCR検査を受けやすくなる。

ところが「1検体当たりの助成金額」では、これまで「助成対象経費の額(上限8,000円)」だったが、記者会見で発表した拡充では、「助成対象経費の1/2(上限8,000円)」で、上限8,000円は変わらないが、助成対象経費の1/2となった。

これにより助成対象経費、つまりPCR検査にかかった費用が1万6,000円以上なら、これまで通り上限の8,000円の助成を受けられる。ところが1万6,000円未満となると、これまではPCR検査が8,000円以上だったら上限の8,000円の助成を受けられたのに、拡充により1/2の助成しか受けられない。例えばPCR検査費用が8,000円だったら、これまでなら8,000円の助成を受けられたのが、その1/2の4,000円になる。

これでは拡充ではなく、企業の負担が大きくなる。記者会見翌日の9日になって三条市は「企業向けPCR検査費用助成金を更に拡充」と題した報道発表をリリースし、助成金額をこれまで通り「助成対象経費の額(上限8,000円)」に戻した。

従業員のPCR検査の実施を考えている企業にはありがたい変更だが、まるで朝令暮改。1日で内容を変更した理由について担当部署に問い合わせたが、とくに回答は得られなかった。

memo

企業向けPCR検査費用助成金の事業は、事業所内での感染抑止のためPCR検査の受検を支援するのが目的だ。7日の記者会見で拡充と言いながら、助成金額については目的からすると改悪になると思った。

しかし全体としてはプラスになるのかもしれないと善意に解釈して、なぜ助成金額を減らす方向にしたのか確認するのをうっかり忘れていた。

それが翌日になって助成金額を元に戻すという報道発表。順当と思った反面、なぜ1日で元に戻すことになったのか不思議になった。

担当部署に理由を聞いても答えは要領を得ない。時間が遅くなったので、それまでとしたが、市民からの指摘で問題があると考え直したのか、あるいは横やりでも入ったのだろうか。

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