新潟県燕市の燕ロータリークラブ(杉山正会長・会員36人/名誉会員3人)の創立60周年記念式典が12日、燕三条ワシントンホテルで開かれ、近隣クラブ会員を含め115人が出席してクラブの還暦を祝った。
燕ロータリークラブは1960年、三条ロータリークラブの指導を受けて会員30人で発足。本来は昨年が60周年で4月に記念式典を計画していたが、新型コロナウイルス感染拡大のため1年間、先延ばし。感染防止のため飲食も取りやめた。
燕ロータリークラブは、青少年健全育成を目的に野球、ソフトテニス、バドミントン、サッカーとスポーツ大会を開催。中学生と留学生の異文化相互理解セミナーの会第、燕市の幼児に「お靴のベッド」の寄贈、あしなが育英会の奨学金の贈呈、「フードバンクつばめ」の設立に向けた支援金の贈呈などさまざまな社会奉仕活動に取り組んでいる。
青柳修次前会長が創立60周年大会会長を務め、歓迎のあいさつで「燕ロータリークラブは時代が変化するなかで故郷に必要とされる奉仕団体として向上していけるよう、これからも取り組む」と決意を新たにした。
来賓の花角英世知事代理で佐久間豊副知事が「地域に根差した社会奉仕活動に積極的かつ献身的に取り組んでいることに心より敬意を表す」、鈴木力燕市長は「スポーツを中心とした青少年の健全育成、国際交流、福祉活動、社会奉仕活動にご尽力をたまわっている」とそれぞれ述べた。
燕市燕地区の8小学校に録画機能付き防犯カメラ寄付と「フードバンクつばめ」の設立支援金に40万円の寄付を報告。式典のあとは弥彦神社の渡部吉信宮司から「やひこの神様」、外交ジャーナリストで作家の手嶋龍一さんから「コロナの時代をどう生き抜くかー新日本海情勢と中国の台頭ー」をそれぞれテーマに記念講演を聴いた。