昨年7月22日に閉店した新潟県三条市の三条庁舎地下1階にある市役所食堂が21日にオープンするのを前に14日、プレオープンした。
これまで市役所食堂で営業していた「ひめさゆり食堂」の閉店に伴い、三条市は市役所食堂の運営を公募し、2件の応募からJAにいがた南蒲 農産物直売所「ただいまーと」(三条市福島新田)でテナント「Gelateria COCO(ジェラテリア ココ)」を運営する株式会社SKM(佐久間康之社長・三条市荒町1)を選定した。店名は「Chikasyoku COCO(ちかしょく ココ)」。
プレオープンは主に職員を対象に午前11時から午後2時まで営業。メニューは、うどんとそばのそれぞれたぬきときつね、カレーライスが500円、バターチキンカレー600円、カツカレー700円、それに日替わり定食600円。初日の日替わり定食は中華丼で、このあと松花堂弁当、カレイのフライ タルタルソース、たれカツ丼、肉豆腐を予定する。
味は「ただいまーと」のイートイン「デリ&ランチ」と一緒なので安心感がある。地元の新鮮野菜や加工食品が中心の販売は、本オープンになってから。抽選で職員が手作りした手芸品が当たるくじ引きを女性の来店者を対象にサービスしている。
プレオープンは14日から18日までの5日間。初日14日は弁当を注文している職員も多いこともあるのか、利用は30人余りにとどまったが、店内のようすをのぞく職員が多かった。来店客のほとんどが日替わりの中華丼を注文し、「中華丼の汁気が多いからみそ汁を付ける代わりにサラダか漬物がいいかも」などと評価しながら味わっていた。
気になるのは厨房の換気扇の大きな音。まるで工場の中で食べているような感覚になり、新型コロナウイルス感染防止のために会話を抑制するには効果的で、地元の工場感の演出には好ましいかもしれないが、かなり気になるレベルだ。
かつて市役所の斜め向かいにレストランがあったが、市役所内でランチできるのは職員にとっても市民にとってもありがたい。