JAにいがた南蒲管内の田上地区で18日、田上町のブランドウメ「越の梅」の収穫、出荷が始まった。
「越の梅」は小粒だが種が小さいため果肉が多く、色づきがいいのが特徴。皮が薄く梅干しなどの加工に適している。
ことしは4月18日にあられで実の表面に傷がつく被害があったが、生育期の天候が順調に推移し、実の付きや品質は平年並みの見込みだ。
田上地区では約7ヘクタールで栽培され、約25トンの出荷を見込む。昨年は不作で出荷は20トン足らずにとどまった。初出荷は昨年より3日遅いが平年並みだ。
ただ、昨年まで「越の梅」の二次加工品の梅干しや梅サイダーをJAにいがた南蒲の加工施設で生産していたが、施設の老朽化のため昨年で二次加工をやめてしまったので、二次加工品は売り切った終わる。
田上町梅生産組合(組合員27人)組合長の小柳松栄さん(71)は、「ことしは幸い花の咲く時期が非常に穏やかな天候が続き、近年にない豊作になった。ちょっと粒は小さいが十分にいいできになった」と言い、「活力の元と言われているので、梅酒、梅干しとか食べていただいて元気に過ごしてほしい」と願った。
「越の梅」は、翌18日夕方から県内スーパーやJA農産物直売所「ただいまーと」で販売される。例年1kg500円から600円ていどで店頭に並びそうだ。