梅の産地で知られる新潟県田上町の「道の駅 たがみ」(原ケ崎新田) が新潟の郷土料理でご飯のおとも「梅味噌」をアレンジしてソフトクリームとあわせた「うめ味噌ソフト」(税込み450円)を19日、発売する。
市販の生乳ソフトクリームに田上産のブランド梅「越の梅」と新潟市江南区横越で農薬も肥料も使わない農業を実践する「たなか農園」のみそ、ビート・グラニュー糖を合わせて市販の生乳ソフトクリームにかける。
さらに田上町内の田上小と羽生田小の児童が学校教育田で栽培、収穫したコメを使ったポン菓子をトッピング。地元にこだわっている。
甘じょっぱい絶妙な味に仕上がり、みその味を感じることはできるが、言われなければわからないから不思議。意外なくらいソフトクリームに合っている。「道の駅 たがみ」でしか販売しない。
道の駅 たがみは昨年10月にオープン。独自商品の開発を検討するなかで、食品を製造販売する新潟市の「シーズキッチン(C's kitchen)」の代表、佐藤千裕さん(44)に白羽の矢を立て、共同開発した。
佐藤さんは農業、福祉、食がつながっておいしい循環を連携させるプロジェクエト「rukoto(ルコト)」を進めている。今回、生産過程でウメのへたを取る作業は、田上町内の就労継続支援B型や生活介護施設の利用者に委託している。
18日、記者会見を行って発売を発表した。道の駅 たがみの馬場大輔駅長は「土地の地域らしさを大切にしてくれるパートナーと一緒にビジネスができたら、また地域を伝えることができたらと」と佐藤さんにたどり着いた経緯を話し、「やさしい道の駅のコンセプトにそって無着色、無香料にした」とし、「食感と甘酸っぱさが病みつきになる味付けになった」と述べた。
佐藤さんは「あまじょっぱいおいしさを味わってほしい」と言い、「甘さと酸っぱさのバランスが難しかった」とまさにその塩梅に苦労したと話した。また、オープン時から「梅ソフトクリーム」(350円)を販売しているが、今後も「うめ味噌ソフト」と2本立てで販売していく。また、次は梅サイダーの開発も進めている。