弥彦競輪場を運営する新潟県弥彦村は、ことしデビューの日本競輪選手会新潟支部所属の新人3選手のオリジナル横断幕を作成。6月29日、その贈呈式を行った。競輪場に掲げて選手を応援する横断幕は後援会やファンがプレゼントするのがふつうで、自治体で製作するのは珍しい。
この新人3選手は、長岡市出身の邊見祐太選手(25)、長野県の堀江省吾選手(24)、山梨県の中島詩音選手(23)。横断幕はいずれも縦1.8メートル、横6メートルで、長岡造形大の卒業生などが弥彦競輪場に足を運んでデザインした。
邊見選手の横断幕は、邊見選手が好きなオレンジ色をグラデーションとし、名前を斜体の明朝体で配し、本人から感じられるまじめさやスピード感を直線で表現している。
贈呈式には3選手を代表して邊見選手が出席した。邊見選手は、「すごい大きくてすてきな横断幕を作っていただいたので、これに恥じないようにしっかり結果を出したい」と述べ、「こんなに大きいのかと驚いたが、すごい迫力があるので、自分の出場したレースにこれが掲げられてるのを見たらモチベーションがすごい上がると思う」と横断幕が力になってくれることを喜んだ。
さらに「今はまずデビュー戦で優勝することを目標に練習してきたが、ことしの目標は今年度中にA級2班に特進することを目標にしている」、「これからライン戦になってくるので、地元の先輩たちとしっかり引いてワンツーで決められるように積極的に前々で地力を出してやっていきたい」と力を込めた。
この横断幕を発案したのは、小林豊彦村長。村長就任以来、全国の競輪場を回るなかで、横断幕がもう少し元気がある今の時代にあったセンスのある横断幕があっていいとずっと思っていて、新人選手のお祝いにしたいと実現させた。「一般の人も競輪の選手に関心をもってもらえればありがたい」と願った。
日本競輪選手会新潟支部の川村昭弘支部長は、「邊見に関しては選手会としても何十年ぶりからの適性からの合格者ということで、期待と伸び代しかないと思っている。この世界に入ったからには全力でぶつかっていくしかない。この世界に入ったからには、全力でぶつかっていくしかない。競技歴が短いのでいろんなことを吸収しながらどんどん上に向かっていってほしい」と期待した。