4日に新潟県燕市で開かれたイタリア車「フィアット」のオーナーズイベント「フィアット・ピクニック」で、日本国内未発売のフィアット初の電気自動車(EV)「500e」が国内で初めてお披露目された。
イタリアのトリノで1957年7月4日に「フィアット 500」が誕生。それに合わせて現代の「500」も2007年7月4日にトリノで発売が開始された記念日。その日に毎年、フィアット・ピクニックが開かれている。10倍の倍率で抽選に当たったのフィアットのオーナーが招待され、燕市役所の駐車場に集結した。
500eの国内発売はことし7月の発売を目指しており、その発売記念を兼ねたフィアット・ピクニックとなる予定だったが、来年1月に延期された。白布を引いて披露された500eは、白いボディー。オーナーはすでにその存在を知っているものの、あいにくの雨降りのなか、初めて見る実写を前に盛んに写真を撮っていた。500eのお披露目を祝ってテノール歌手によるライブも行われた。
昨年のフィアット・ピクニックはオンラインでの開催だったが、それまで数年は山梨県富士吉田市で開かれた。2013年から行われている日本のものづくりへの支援や全国の伝統工芸とのコラボレーション「FIAT × MADE IN JAPAN PROJECT」として、ことし5月に燕市役所となりの田んぼでフィアットオーナーによる田んぼアートの田植えイベントが行われ、イネが育って田んぼアートも見ごろを迎えたのにあわせて初めての燕市で開かれた。
フィアットを扱う株式会社FCAジャパン(東京都港区)のマーケティング本部長、ティツィアナ・アランプレセさんはあいさつで「大きなテーマがあります。大きなサプライズがあります。だから燕三条でちょっと特別なサプライズできるところに、サステナビリティーといろいろな関係があるところにした」と話した。
鈴木力市長はあいさつで、田んぼアートの会場に燕市を選んでくれたことをフィアット関係者に感謝した。燕市は金属製品の製造で知られるが、燕市の面積当たりのコメの収量は新潟県一でキュウリやトマトの生産も県内で2位と農業も盛んで「自然豊かななかで持続可能な社会をつくっていくという観点から燕市がふさわしいと選んでいただいたと思う」。
ティツィアナ・アランプレセさんも「産業、工場、田んぼ、農業と人間のバランスがすごくとれる町だと思う。サステナビリティーというプロジェクトは大事になる。わたしたちは燕三条と同じようにバランスをとらなければいけない」と燕市を高く評価した。
白布を引いて披露された500eは、白いボディー。オーナーはすでにその存在を知っているものの、あいにくの雨降りのなか、初めて見る実写を前に盛んに写真を撮っていた。500eのお披露目を祝ってテノール歌手によるライブも行われた。