10日、燕三条地場産業振興センターで開かれた細田健一衆院議員の国政報告会で時局講演を行った安倍晋三前首相は、次期衆院選の新潟2区の自民党公認候補をめぐって細田氏と鷲尾衆院議員の2人が争っている問題について「2区の公認候補は細田さんに決まっている」と明言した。

安倍氏は「桜井総務会長から話があったように、鷲尾さんが党に入るときに県連と当人同士がしっかり話し合って、支部長は細田さんということで決まった。ということは、公認候補は細田さんになるということが決まっていると言ってもいい」と述べた。

細田氏は自民党候補として3回、総選挙で議席を守り続けたことを評価。与党議員はときには人気のない耳ざわりの悪い政策でも戦わなければならず、最前線で戦う細田氏は厳しい戦いだったとした。

一方で「野党の立場で戦うのは、ただ批判していればいいわけだから、ある意味、気楽に選挙戦を戦っていける。どっちの方が国民にウケがいいかという観点からも選挙戦を戦うことができる。そういう厳しいなかで戦い続けて議席を守り続けてきた細田さんが公認にならない、皆さんこんなことはありえません。あってはならない。わたしはそう確信している」と2年前に自民党に入党した鷲尾氏を引き合いに出した。

「自民党のなかでもほとんど細田さんの公認は間違いない、2区は間違いない、そのうえで鷲尾さんの能力や才能をどう生かしていくか。これは県連と党がよく考えてもらいたい。良い解決方法を考えてもらいたいなと思っている。ふたりとも活躍してもらいたいが、2区のの公認候補は細田さんに決まっているということ申し上げておきたい」と念を押した。

細田氏は「公認の問題というのは決着済みという話があった。公認はスタートであり、最後の戦いの、本当に最後の政治決戦で勝たなければならない。そして勝って今、申し上げたようなさまざまな問題をきっちりと解決するそのために頑張る。ぜひ、皆さまお一人おひとりからの支援をいただき、次の衆院選で勝利するたに全力を尽くす」と述べた。

来賓の鈴木力燕市長は「燕市のいろいろな課題を本当に素直に聞いていただき、タイムリーに届けてくれる代議士、それが細田健一さん。次の総選挙に勝てば副大臣のポストが見えてくると思う。そういった意味でも、ぜひ皆さんとともに細田健一さんを引き続きわれわれの代表として国会で活躍いただくように取り組みたい」。

自民党県連総務会長の桜井甚一県議は「2区の支部の規約に現職の支部長は原則として次期衆院選候補となると明記されている。したがって鷲尾氏が自民党に入る話をいただいたときは、支部長は細田健一さん、鷲尾さんは全県選挙区という条件で入っていただいているので、それは今も1ミリも狂いもなく生きている。まぎれもない事実」と細田氏が公認されることを強調した。