スノーボードで2026年の冬季五輪出場を目指す三条市の次世代ルーキーのジュニア選手4人が15日、三条市の滝沢亮市長を表敬訪問した。
4人の選手は、開志国際高校1年の山崎月さん(16)、帝京長岡高校1年の米村虎之助さん(15)、西鱈田小学校6年の村上広乃輔さん(11)、裏館小学校5年の小林悠真さん(10)。小林さん以外の3人はジュニア選手ながらいずれもプロスノーボーダーとして活躍している。
山崎さんはJOC ジュニアオリンピックカップ2021のスノーボード競技ハーフパイプ種目の中学3年女子で優勝。米村さんは2021全日本ジュニアスキー選手権のスノーボード競技ビッグエア種目 中高生男子で8位、村上さんは全日本スキー連盟強化指定選手でJOCジュニアオリンピックカップ 2021スノーボード競技ハーフパイプ種目小学4〜6年男子で2位、小林さんは新潟県スキー連盟強化指定選手で第39回JSBA全日本スノーボード選手権U-15男子ハーフパイプで優勝した。
昨シーズンは4人とも大活躍で、まさにジュニアスノーボーダーのトップ選手。地元に練習場がないのに、ひとつの市町村でトップ選手が4人も存在するのは極めて珍しい。なかでもナショナルチームにも招集されている村上さんが注目を集めている。
三条市はスポーツ、文化・芸術、学びの各分野で子どもたちの才能を伸ばし、夢の実現を後押しするため主に資金面で支援する「さんじょう一番星育成事業」の対象者。イタリア・ミラノで開かれる2026冬季五輪の出場が念頭にあり、昨シーズンも大きな戦績をあげている。
山崎さんは「これからオリンピック目指して頑張っていくので応援よろしくお願いします」、米村さんは「今よりもっと頑張って高校卒業までに日本代表になってオリンピックを目指します」、村上さんは「今シーズンも SAJの大会でいい成績を残してオリンピックに行きたいです」、小林さんは「2030年のオリンピックに向けて頑張るので応援お願いします」とそれぞれ抱負などを話した。
山崎さんは「4人ともスノーボードを始めたときから五輪を目指している国内でトップクラスの選手」で、「日本代表としてかなりの確率で五輪に出場できる」と保証した。
滝沢市長に三条市の支援に対する提案を求められた山崎さんは、4人はメダリストの平野歩夢さんと弟の海祝さんも練習する村上市の施設や県外の施設で練習していることから、「ストレートに言えば村上市のような夏場の練習が出来る施設があったらいい」と願った。
「頑張るのは子どもたちだが、われわれおとながどれだけ応援できるかがかなりの割合を占める」、「民間でできないことが多いが、やはり選手を育てるのは環境。それをいちばん期待している」と話した。
滝沢市長は「皆さんの名前や活躍はわたしも見ていた」と言い、五輪でのメダル獲得について「わたしは自信をもっている。皆さんは三条出身ですと自信をもっていろんなメディア、世界で発信していただけるようにわれわれも応援を続ける。三条市をもっとよくし、皆さんに今度は見捨てられないようにしなければならない」とは話し、三条市の市章をプリントしたTシャツの製作も検討していた。