新潟県燕市燕地区の夏まつり「飛燕夏まつり」が昨年に続いて中止になり、なにかそれに代わる市民と接する事業を、アマチュアのアートで新たな燕市の魅力を発信しようと燕商工会議所青年部(鈴木康仁会長・部員112人)は18日(日)午前10時から午後4時まで燕市中央公民館で初めての「アマチュアーアート作品展」を開き、部員が制作したアート作品を展示する。
部員に出品を募り、希望した27人が出品する。写真や絵画をはじめ、版画やオブジェなどがさまざまなジャンルの作品が寄せられており、どんな展示になるかは当日、ふたを開けてみるまでわからない。
青年部は毎年、飛燕夏まつりに参加している。それがほぼ唯一の市民と接する対外的な事業だったが、新型コロナウイルス感染防止のため昨年、ことしと2年続けて中止になった。
それに代わる市民とかかわる事業ができないかと企画したのが、このアマチュアアート作品展。燕市はものづくりの情報を発信してきたが、趣味でアートや芸術を手掛ける人も多い。その視点で燕市の新しい魅力を感じてもらえないかと計画を練った。
担当は青年部のビジネスマッチング委員会委員長、会社代表小林英樹さん(43)。「最初、企画を出したときは2割くらいの人しか賛成してくれなかったけど、今は8割ぐらいからおもしろい頑張ってみたいに言われるようになった」と笑う。
ことしは青年部発足40周年で、11月には記念式典を予定している。「40年の青年部の歴史のなかでも初めてのアート作品展なので、新しい進化、切り口でやっていこうという感じ」。「会場でアンケートをとって、市民が喜び、情報発信にもつながって次年度も続けられるように事業になれば」と成功を願っている。入場無料。