新潟県田上町の「道の駅 たがみ」は16日、昨年10月28日のオープンから9カ月足らずで直売所のレジ利用者が延べ10万人に達し、10万人目になった親子に記念品をプレゼントするセレモニーを行った。
10万人目は新潟市秋葉区南町に住む大野阿紗美さん(38)と長女の瑞穂さん(1つ)。田上町の佐野恒雄町長から鉢植えのアジサイや町内の施設の椿寿荘とごまどう湯っ多里館の入館券、道の駅 たがみの馬場大輔駅長から特産品のモモ3kgやアジサイまんじゅう、田上コーヒーなどのセットをメッセージも添えて大野さんに手渡した。
大野さんは小学校教諭で産休中。以前から道の駅たがみに寄ってみたい思っていて、目的地として初めて利用。夕飯にとナスやズッキーニなど夏野菜を中心に買った。「手ごろでおいしそうな野菜がたくさんあった」と言い、「初めてなのにこんなすてきな縁をいただいたので、また利用したい。つるしびなもとても素敵で写真を撮って帰ろうと思った」と話していた。
馬場駅長によると、10万人達成は予想の1.5倍と好調だ。「地元の皆さんのおかげ。協力してくれ、関係者の力添えもあった」と感謝。「道の駅たがみのファンに、田上町のファンになる取り組みをしっかり続けたい。そのためにも地域のことを知らなければならないし、野菜を作ってる人の現場へ足を運んだりして地域の魅力を伝えていきたい」と馬場駅長は思いを新たにした。
佐野町長は「週末になると臨時駐車場まで車でいっぱいになることもある」と想定以上の集客を喜ぶ。「テントの中で憩える場所みたいに利用してもらってる感じもある」、国道403号バイパスに面していて「やっぱり立地がいい」と人気の理由を分析する。
「これまで田上町には立ち寄る場所がなかった。いわゆる拠点的な場所がなかった。それがこの道の駅で、ここが田上町なんだっていうアピールができた」。田上町は新潟市のベッドタウン的な位置付けが大きく、国道403号を車で走っていても田上町を走っていることを知らずに通り過ぎてしまう人も多いが、道の駅 たがみによって田上町の存在感が大幅に増し、ランドマークとしての役割も果たしている。