東京五輪に向けてホストタウンの新潟県三条市で事前合宿を行ったコソボ柔道選手団のマイリンダ・ケルメンディ選手(30)が25日行われた柔道女子52kg級で初戦で敗退したことについてコソボ五輪委員会はFacebookにケルメンディ選手の残念な結果を伝え、これまでのケルメンディ選手の功績をたたえる投稿をした。
ケルメンディ選手は初戦の2回戦でハンガリーのレカ・ププ選手(25)と対戦。本選で消極的と組み合わないの2つの指導をとられた。延長戦のゴールデンスコアで4分20秒にププ選手が偽装攻撃の指導を受けたあと、5分22秒にププ選手に小内刈の技ありを決められ、ケルメンディ選手が敗れた。
ケルメンディ選手は前回の五輪でコソボ選手として初めて金メダルを獲得したコソボの英雄。今回のコソボ選手団のなかでも最も注目を集めていた。
選手団のドリトン・クカコーチの投稿によると、ケルメンディ選手はけがが身体的にも精神的にも難しい課題だったと投稿した。
このあとコソボ柔道選手団は、26日(月)に女子57kg級にノラ・ジャコバ選手(28)、男子73kg級にアキル・ジャコバ選手(25)、29日(木)に女子78kg級にロリアナ・クカ選手(24)が出場する。このうちロリアナ・クカ選手は2019年の世界選手権で銅メダルを獲得している。