三条市老人クラブ連合会「トキめきクラブ三条」(山田富義会長・53クラブ・2251会員)は26日、会員が手作りしたコロナ禍の差別や偏見の防止をアピールするシトラスリボン600個を三条市に寄付した。
シトラスリボンは2020年4月に愛媛県の有志団体で考案された。緑色のリボンやひもで3つの輪を作る。輪はそれぞれ地域、家庭、職場(学校)を表す。
新潟県老人クラブ連合会から三条市老連へシトラスリボンプロジェクトへの取り組みに協力を求められたことから、市老連を構成する三条市内の単位老人クラブの役員の胸に着けてもらおうとシトラスリボンの製作を始めた。
その流れで三条市へもシトラスリボンを寄付しようとなった。材料費は市老連の予算を充てた。7月初めから市老連の女性会員5人ほどで作業を分担して製作した。
26日は山田会長と製作にあたった98歳を最高に4人の女性会員が市役所を訪れ、滝沢亮市長に600個のシトラスリボンを届け、滝沢市長の上着にも着けてあげた。
荷造りひもを裂き、35センチの長さに切ってから結んで作る。「作るのは慣れれば簡単だけど、爪が痛くなる」と会員は話していた。三条市で寄付を受けたシトラスリボンをどこに配布するかこれから検討するが、とりあえず市役所で窓口勤務する職員が着ける考えだ。