信濃川河川事務所と新潟地方気象台は15日午前10時半、信濃川中流氾濫注意情報を発令した。警戒レベル2相当で、信濃川中流では氾濫注意水位に到達。今後、水位はさらに上昇する見込みで洪水に関する情報に注意を呼びかけている。
15日、新潟県内の雨は峠を超えているが、長野県の大雨の影響で十日町(姿)水位観測所や小千谷水位観測所では水位危険レベル2となった。
大河津水位観測所でも14日深夜から顕著に水位が上がり始めた。14日午後7時の水位11.72mが15日午後5時半には13.36mと約1.5m増え、水防団待機水位の12.50mを超え、氾濫注意水位の13.40mが目前になった。
ただ、水位の上昇のスピードは遅くなっている。2年前には氾濫危険水位16.10mを大きく超える観測史上最高の17.06mを記録したが、それにはまだ3.7m低い。
大河津分水路河川敷の田畑は川の水が流れ込んで水没した。河口では2032年度の完工を目指して大規模な改修事業が行われており、川底の浸食を防ぐ「第二床固(とこがため)」の改築が行われているあたりでは茶色に濁った水が荒々しくうねって流れている。
なお20日ごろにかけて雨の降りやすい状態が続き、17日にかけて土砂災害や河川の増水に注意を呼びかけるとともに、県は長野県境から大河津分水路までの信濃川沿線の住民に水位に注意するよう呼びかけている。