新潟県加茂市の藤田明美市長は2日、定例記者会見を行って7項目を発表した。発表の内容は次の通り。
新潟県が8月30 日に全県に特別警報を発令したことを受け、加茂市コロナウイルス感染症対策本部会議を開催し、今後の対応を協議した。これに伴って藤田市長は市民にメッセージを出した。メッセージの全文は次の通り。
藤田明美加茂市長のメッセージ全文
市民の皆さまへ
日頃より、新型コロナウイルス感染症の感染拡大防止のために行動し、ご協力くださりありがとうございます。加茂市でも感染者が連日確認されています。感染された方の一日も早い回復をお祈り申し上げます。新潟県は8月30日に、全県に特別警報を発令することを決定いたしました。
この背景には、県内でも感染力が強いデルタ株の感染拡大が続き感染者が増え、それに伴って重症者が増えていることと、その結果、感染症対応だけでなく、通常医療にも大きな影響が出てきていることが挙げられます。
特別警報発令に伴い、加茂市といたしましては公共施設の休館や部活動、イベントの休止、飲食店等への営業時間短縮の協力要請など、市民の皆さまに行動の制限を強くお願いすることになり大変申し訳ございません。 感染拡大を止め、一人ひとりの命を守るための対応であるとご理解いただきますようお願い申し上げます。
【お願い・知っていただきたいこと】
特別警報が全県に拡大されたため、すでに市のイベントの休止などを決めた。市内小中学校のすべての部活動は9月3日から9月16日まで休止する。すでに中止や延期が決まっているイベントは次の通り。
【中止】
【延期】
県は9月3日から16日まで酒類を提供する飲食店などに営業時間短縮の協力を要請した。要請に協力した飲食店などに加茂市で協力金を給付する。
このための予算として食品衛生法上の営業許可を取得している市内の飲食店など150件分、7400万円の補正予算を9月1日に専決処分し、対象と想定される飲食店などに協力要請文書を送付した。受け付け窓口、問い合わせ先は商工観光課。
8月18日から集団接種の当日のキャンセルでワクチンを無駄にしないため、キャンセル待ちの登録を行っている。対象者は19歳以上(2022年度の到達年齢)の新型コロナウイルスワクチン接種を1度も受けていない加茂市民で、市から連絡があったら20分ていど接種会場に来ることができ、アレルギー既往のない人。希望する人は加茂市のホームページのメールフォームから申告する。
また、9月1日から新型コロナワクチン接種を希望する妊産婦の優先的な接種を開始したが、さらに9月4日から妊産婦のパートナーと医療従事者の家族でワクチン接種を希望する人の優先的な接種も行う。コールセンターで予約を受け付ける。
市民バスは老朽化した車両の計画的な更新の経費が必要で、乗車人数が極めて少ない路線、時間帯があることから、乗車数に見合った大きさの車両による運行や、乗車人数の実績に合わせた減便を実施。加えて、2020年度から路線バスとデマンドバスや乗合タクシーの併用など、実態に即した運営と経費縮減を図るための運行方法全般の見直しを検討してきた。
検討の内容は市民バスの現状を整理し、(1)各路線の効率化、(2)移動ニーズに合わせた運行の見直し、(3)公共交通空白地の解消、(4)持続可能な公共交通の形成の4つの課題を出し、さらに市民バスの利用者と利用する可能性の高い高齢者、高校生を対象に利用者の意向を反映させるためにアンケート調査を実施した。
最も利便性を確保し、 運行経費を抑えることができる運行を基本方針として採用した運行形態は、市内全域にデマンド型乗合タクシーを導入し、七谷方面、須田方面には基幹バスを運行させる。さらに、朝の6時台から7時台はデマンド型乗合タクシーが運行できないため、通勤通学に対応する早朝バスをあわせて運行する。
9月定例会で市民バスに関連する議案を市議会で審議し、可決されたらデマンド型乗合タクシーは10月25日から、基幹バス、早朝バスは11月1日から新しい運行形態の実証実験を行う。
6.訪問介護、訪問看護、 訪問リハビリテーションの利用料助成制度について
これまで訪問介護、 訪問看護、 訪問リハビリテーションの利用料の全額助成し、利用者の負担を無料としてきたが、これを9月サービス分で廃止し、 本来の介護保険制度のっとって受益者負担の原則の観点から他市町村と同様に利用者の負担が1割〜3割とする。
ただし、急激な負担増加の緩和措置として、10月から一部の市民を対象に負担分の半額を助成する。助成対象は、(1)介護保険料を滞納していない、(2)本人の住民税が非課税、(3)前年の公的年金の収入額、合計所得金額と非課税年金の収入額の総額が120万円以下であること。24年3月サービス分まで助成する。
また、5月24日から8月19日までサービス利用者を訪問して説明した。利用者425人のうち277人の説明に訪問した。訪問しなかった148人のうち135人からは「制度の見直しについては理解している」などの理由で訪問不要の連絡を受けた。訪問先では多くの人から 「今まで無料だったので気が引けて利用しづらかった」、 「介護保険制度に則った本来のかたちが望ましい」など肯定的な声を受けた。
7 県内最古の電車 木造車両モハ1に屋根を架けようプロジェクトについて
11月中の竣工を目指して、 冬鳥越スキーガーデンに保存展示する鉄道車両「モハ1」に屋根を架設する事業を進めている。経費の一部は、ふるさと納税型クラウドファンディング(新潟県最古の電車・木造車両モハ1に屋根を架けようプロジェクト)を活用しようと8月20日に募集を始め、2日現在で108人から186万3000円の申し込みがあった。
10月2日午後2時から冬鳥越スキーガーデンロッジで、 写真家の小竹直人さんを招いて記念講演会を開き、この日と翌3日の2日間ロッジ2階の和室に蒲原鉄道や七谷の交通産業に関係する資料を集めて、記念展覧会を開く。