ことしで発足60周年になった新潟県三条市を中心とした若手異業種交流団体「三条エコノミークラブ」(森山辰典会長・会員66人)は11月18日午後7時から60周年記念公開例会としてオンライン講演会を開く。
講師は独立研究者で著作家の山口周(やまぐち しゅう)さん。1970年東京生まれで慶応大学文学部哲学科を卒業し、同大学院文学研究科美学美術専攻修士課程を修了。哲学と美術を学んだ特殊な経歴を生かし、「人文科学と経営科学の交差点」をテーマに活動している。
株式会社ライプニッツを設立し、三条市ともかかわりのある株式会社中川政七商店、株式会社モバイルファクトリーの社外取締役を務める。
研究機関と直接、個人契約をして研究に参画する独立研究者として活躍。著書『ニュータイプの時代 新時代を生き抜く24の思考・行動様式』(ダイヤモンド社)では、現代はモノは物質、サービスともあふれて役に立つものの価値は下がり、ストーリーのある「意味のあるもの」の価値が高まり、時代によって変わる好ましい思考や行動様式への対応が必要とする。
ほかに『自由になるための技術 リベラルアーツ』(講談社)、『武器になる哲学』(KADOKAWA)、『世界のエリートはなぜ「美意識」を鍛えるのか?経営における「アート」と「サイエンス」』(光文社)などがある。
オンライン講演会は東京からYouTubeでライブ配信する。テーマは「現代(いま)を生き抜く思考法」視聴は無料。開演当日にLINE公式アカウント(https://lin.ee/mONJByd)で配信URLを公開する。YouTubeのコメントを拾って視聴者の質問に答える時間も設ける。1時間45分で終わる。
この事業を担当するのは、60周年記念公開例会委員会。委員長の包丁を製造する石川製作所の石川貴大さん(35)が『ニュータイプの時代…』を読み、これからの時代をどう生きていくかを示してくれた内容にひかれ、山口さんを講師に決めた。
「10年前に読んだらまだピンとこなかったかもしれないが、地元の企業を見ても“意味のあるもの”に向かって行かなければと思う。コロナ禍で今こそその時代かなと。ぜひ、みんなに山口さんの話を聞いてもらいたい」と話している。問い合わせは三条エコノミークラブ事務局(電話:0256-32-1311)か公式ホームページ(https://sanjo-ec.com/)へ。