ロボコンジャパンの頂点を気鋭の小4が極める (2021.9.26)

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特定非営利活動法人ロボコンジャパン(丸山光博理事長)は26日、三条商工会議所でロボコンジャパンカップ2021決勝大会を開き、予選を勝ち抜いた小学生16人が出場して優勝を目指して競った。

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ロボコンジャパンカップの競技のようす

ことしの予選には、小学1年生から6年生まで68人が参加した。例年は150人以上が予選会場で競い、最後に勝ち抜いた子どもたちが一堂に会して決勝大会を開いている。昨年は新型コロナウイルスの影響で、オンラインでのタイムトライアルだけで開催したため、20人の参加にとどまったが、ことしは動画投稿によるタイムトライアル方式にしたことで参加が68人に増え、決勝大会にはその中の上位16人が参加した。

競技中のロボット
競技中のロボット

ロボコンジャパンカップは当初、燕三条青年会議所の取り組みとしてまちを盛り上げ、ものづくりに小さいうちから携わって楽しんで参加することで、将来のものづくりの人材につなげていきたいという思いから始まった。ことしはその思いに賛同した102社の協賛や内田エネルギー科学振興財団の助成金を活用して開いた。

左から3位の岡本さん(弥彦小6年)、優勝の瀧口さん(西鱈田小4年)、2位の齋藤さん(燕南小6年)
左から3位の岡本さん(弥彦小6年)、優勝の瀧口さん(西鱈田小4年)、2位の齋藤さん(燕南小6年)

今回の大会の開催について丸山光博理事長は、新型コロナの感染者数が県内でも増えていくなかで、時期をずらしたり、昨年同様にオンラインでという検討もあったが、子どもたちが直接、一発勝負で競い合うことで、悔しさや楽しさ、緊張感を味わうことで記憶に残り、その経験からものづくりについてさらに興味をもってもらいたいとい感染症対策を徹底し決勝大会をリアルで開催することにした話した。

大会は、小学生がキットから自分で作ったロボットを操作し、お互い自分の陣地にある20個の玉を相手の陣地に運び、最終的により多くの玉を相手の陣地に運んだ方が勝ちとなるルール。参加者は、軽量化で機動性を良くするロボットや、一度に多くの玉を運べるロボットなどそれぞれ工夫して改良しロボットを製作した。

理事長賞を受けた星野さん(上山小4年)
理事長賞を受けた星野さん(上山小4年)

トーナメントの初戦から同点で延長戦となる白熱の展開で、第1試合で予選一位の星野咲七さん(新潟市立上山小4年)が敗れる大波乱となった。その後は実力者が順当に勝ち進んだ。結果は、3位決定戦は兄妹対決で、兄の岡本大和さん(弥彦小6年)が妹の一華さん(弥彦小2年)を下し、昨年のタイムトライアルに引き続き2年連続で3位に輝いた。

最後の決勝では、初戦で予選1位を破った瀧口鼓太郎さん(西鱈田小4年)と2018年3位、2019年2位とことしこそはと優勝をねらう齋藤佑成さん(燕南小6年)が対戦。機動力で勝る瀧口さんと運搬量で有利の齋藤さんが一進一退の攻防を繰り広げ、最後は瀧口さんが接戦を制して4年生で初優勝の栄冠に輝いた。優勝した瀧口さんは「優勝してとてもうれしい、来年も優勝したい」とすでに来年の連覇を見据えていた。

記念撮影
記念撮影

また、初戦で敗れたものの星野咲七さんは予選も含めてロボットの機敏な操作や練習された動作が評価され、スタッフの推薦による理事長賞を受賞した。そのほか学年別1位など入賞者は以下の通り。敬称略。

■ロボコンジャパンカップ2021決勝大会

 優勝=瀧口鼓太郎(三条市立西鱈田小4年)
 準優勝=齋藤佑成(燕市立燕南小6年)
 第3位=岡本大和(弥彦村立弥彦小6年)

■予選大会タイムトライアル 学年別1位
 1年生=1分56秒・原田晃旺(燕市立燕西小)
 2年生=39秒・岡本一華(弥彦村立弥彦小)
 3年生=40秒・船橋直暉(三条市立裏館小)
 4年生=26秒・星野咲七(新潟市立上山小)
 5年生=40秒・坂井煌大(GIIS東京)
 6年生=30秒・齋藤佑成(燕市立燕南小)

■理事長賞

 星野咲七(新潟市立上山小4年)

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