新潟県燕市の商社やメーカーが立ち並ぶ物流センターを歩行者天国にして毎年10月第1日曜に開かれている燕青空即売会がことしも新型コロナウイルス感染の影響で中止になったのに代えて3日、参加企業をそれぞれに会場に燕掘り出し倉庫市が開かれた。
燕青空即売会は燕製品のPRに、さらにデッドストックの処分をと毎年開かれているが、ことしで2年連続の中止。半端物や型落ち商品などをメーカーや商社が破格値で販売し、県内外から数万人もの買い物客を集めている。
それに代わって初めて企画された掘り出し倉庫市は、例年の青空即売会同様に、よりいい掘り出し物を手に入れるため、8時前に会社前で準備している段階から客が続々と訪れ、8時半にはどの会場にも客でにぎわって9時の開始を待たずにスタートした。
キッチン関係の品物から日用品のトイレットペーパーやマスクなどさまざまな商品が並んだ。客さんの値引きを求める声に在庫処分ということもあり気前よく値引きしていた。
午前中をピークに少しずつお客さんの出入りが減ってはきたが、4会場ではキッチンカーとコラボして飲食を提供。午後からも客が入れ替わり立ち替わり訪れた。
燕青空即売会では、身動きも大変なほど密な状態になるが、今回はそれぞれの工場や倉庫の前での出店ということもあり、比較的広くスペースが取れたことで密を避けることができた。駐車場も分散して駐車でき、ゆっくり品定めすることができた。
出店企業は、「例年の青空即売会に比べればお客さんは少ないが、売り場を広く取れて色んな商品を見て、買っていただくことができた」と今後コロナの状況がどうなるか見えない部分はあるが新たな手法に可能性を感じていた。