弥彦村立弥彦中学校3年生が2日、総合学習の一環として弥彦神社拝殿わきでふるさと弥彦の魅力をPRする「ふるさとキャラバン」を行った。
ふるさとキャラバンを行なった生徒は小学校1年生から9年間にわたってふるさと学習を行なっている。その集大成として村外や県外の人に向けた弥彦村をPRする活動を計画していた。
一昨年は、越後川口と米山の高速道路のサービスエリアで行い、昨年、ことしは埼玉県の高坂サービスエリアで披露する予定だったが、昨年は弥彦神社内とおもてなし広場を会場に、今年は昨年同様に弥彦神社での披露と合わせて弥彦山スカイラインの山頂駐車場と2年連続で新型コロナウイルス感染症の影響により、地元弥彦村内でキャラバンをすることとなった。
今回のふるさとキャラバンでは、生徒が弥彦村の魅力を紹介し、地元の弥彦神社氏子青年会から指導を受けた伝統文化の木遣(きや)りと横笛、樽(たる)太鼓を披露した。
木遣りでの見事な歌声を披露した後に、樽太鼓の迫力ある演奏と横笛の綺麗な音色が響き、弥彦神社に参拝に来た人たちも中学生の演奏に足を止め、聞き入っていた。
最後にそれぞれが弥彦の魅力をまとめたオリジナルリーフレットを配布。直接、手渡しではなく配布コーナーを設けて来た方に順番に取っていくなど感染症対策にも十分に配慮して行った。
この取り組みに向けて、5月の大型連休明けから木遣り、横笛、樽太鼓、PRの4グループに分かれて総合学習の時間を活用して練習や製作を行い、昼休みも自主練習を行うなど今回のキャラバンまでに万全の準備を重ねてきた。
河井昌之校長は「頑張って練習してきたので、できれば県外で披露させてあげたかったが、この状況なので仕方ない」と頑張った姿をほめるとともにコロナの状況での披露の難しさを話した。
また、樽太鼓の担当としてチームをまとめてきた橋本晴翔さんは活動を振り返って「弥彦はいろんな伝統にふれて、伝統行事を学べるところがいい」とふるさと学習の楽しみとともに弥彦をPR、木遣りのリーダーの野島実花さんは「伝統的なところもいいけど、おまんじゅうなど食べ物がおいしいところもいい」と魅力を話し、この日の発表は「今まででいちばんのできできだった」と笑顔だった。