31日投開票予定の衆院選を前に新潟2区で自民公認で立候補することになった細田健一衆院議員の選挙対策事務所(燕市小高)で9日、事務所開きと必勝祈願が行われた。
新型コロナウイルスの感染防止のため参加者を40人ほどに限定。事務所開きと必勝祈願で祝詞奏上や玉串拝礼のあと、日本商工連盟燕地区会長の田野隆夫燕商工会議所会頭の発声で御新酒拝戴が行われた。
続く事務所開きで、選挙対策本部長を務める地元の桜井甚一県議は、細田氏が新潟2区の候補者の選出に至った経緯を話し、細田氏を激励。細田氏と新潟2区の公認争いをしていた鷲尾英一郎衆院議員が比例代表の北陸信越ブロックに転出することになったが、敵を取り込むことが細田氏の大きなエネルギーになればと鷲尾氏の自民党入党を了承した経緯や、全国の支部規約の通り細田氏が公認候補になると言い続けてきたことを話した。
さらに、これまで戦ってきたことをすべて飲み込んで互いが現職のバッジを勝ち取るために協力し合う必要性や、鷲尾氏については北信越の比例単独最上位に向けて党本部に上申するとした。
今回の衆院選は最大の敵がいなくなったことで楽勝というのは大間違いで、これまでの中道保守の票や連合票は野党候補にすべて流れる可能性があり、共産党の候補も新潟市議選で西区でトップ当選していることにふれ、31日の投票箱のふたが閉まるまでは細田氏と一緒に死に物狂いで戦う意志を示し、会場の参加者に一緒に戦うよう求めた。
細田氏が当選3期で経済産業副大臣に就任したことにもふれ、選挙後もこの地域の事業所の思いを細田さんが代弁して国政を動かしていくためにも選挙の協力を仰いだ。
田野会頭はあいさつで、鷲尾氏との関係を含めて、これまで投票用紙に鷲尾英一郎と書いていた人の抵抗感や、鷲尾氏を支持する人が燕商工会議所に所属している燕の産業界を支えている人たちということで、自ら一社一社回って協力を得られるように動くとし、細田氏には副大臣で満足することなく経済産業大臣になってもらいたい激励した。
来賓祝辞で鈴木力燕市長は、経済産業副大臣就任に燕市にとってこれほど頼りになるポストはないと喜び、さっそく職員に要望書をまとめるように指示したことを話した。今回の選挙で政権交代に関心がある人がいることについて、しっかりとした国を作るためには自公政権が今後も担ってもらいたいと述べた。
あわせて、細田氏と鷲尾氏の2人が燕市に席を置いていることに感謝し、燕市、さらに日本のために今後も取り組んでほしいと求め、新潟県からしばらく大臣が出ていないことから、次は大臣にと細田氏に願いを託した。
これらの話を受けて細田氏があいさつ。細田氏は公認問題で心配をかけたことをわび、前回の選挙からの4年で眠れない日もあったこと、そのなかで事務所開きに出席した人を中心に苦しい時に力強く背中を押してくれたと感謝。恩返しの気持ちとともに燕の産業界のさらなる活性化のために一社でも一人でも多くを救う政策の実現により燕がますます輝くように努めていくと決意を述べた。
今秋の米価の暴落により困っている米づくり農家を支援する政策や、最低レベルの新潟県の医療体制の改善に向けて取り組むと意気込みを述べた。最後に、前回の選挙を振り返り、前回の野党候補だった鷲尾氏の票はすべて新たな野党候補に流れていくと思ってかからなないと厳しい選挙になると県本部から言われたことを話し、緩んだら終わりと選挙に向けて気を引き締めると同時に、出席者にあらためて協力を求めた。