包丁所持は誤認ではなく事実と判明 (2021.10.15)

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14日午後、新潟県三条市の道路上に包丁を持った男性がいるとの通報を受けて新潟県警のパトカーやヘリコプターまで出動する騒ぎがあった。当初、道路工事を行っていた作業員が持っていたスコップを目撃者が包丁と誤認したと思われていたが、その後の調べで実際に包丁を持っていたことがわかった。

実際に包丁を持って作業が行われていた現場
実際に包丁を持って作業が行われていた現場

三条市石上1地内の国道289号線、通称第二産業道路上で包丁を持った男性を目撃したと三条署に通報があった。その後、同じ男性と思われる人を見かけたという人のドライブレコーダーを確認したところ、同一人物と確認された。

その男性は、国道289号の交差点で行われている道路工事の作業員。当初、男性が手に持っていたスコップを包丁と見誤ったと思われ、事件性はなく一件落着となった。

ところがその後の調べで、男性は実際に包丁を持って作業していた事実があることがわかった。道路に敷いた鉄板の下にパッキンのために強いてるゴムシートが、鉄板からはみ出している所があった。

そこにバイクなどが乗り上げると転倒する恐れがあるため、はみ出した部分を切る必要があった。スコップでは切ることができないため、何か切れるものはないかと、男性がいったん事務所へ戻って用意したのが包丁。その包丁でゴムシートを切っているところを目撃者がたまたま見かけて通報した。包丁を持っていたのは事実で、目撃者の誤認ではなかった。

包丁の所持は本来なら銃刀法違反に問われるところだが、包丁を持ちだしたのは一時的だったため、三条署では男性に厳重注意するにとどめた。また当時、男性は道路上でひとりで作業しており、ほかに誘導員や作業員がいなかったのは交通の支障になりかねず、ひとりでの作業が誤認のきっかけにもなったことから改善を求め、きゅうをすえた。

終わってみれば何ごともなかったのは幸いだが、犯人が逮捕されたというデマも広がる大騒ぎだった。


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