31日投開票の衆院選の新潟4区に立候補した新人の前三条市長の自民・国定勇人氏(49)が20日午後3時半から三条市役所まで行った街頭演説で、自民党の甘利晃幹事長が応援演説を行った。
甘利幹事長は燕三条地域について「燕三条は日本が世界に誇るものづくりのまち」、「匠の技の聖地」、「外国の首脳への土産に渡すのにいちばん喜ばれるのが燕三条製品」と持ち上げた。
新潟4区について「この選挙区も立憲、共産党と一騎打ちの戦い」とし、「候補者を一本化し、閣外協力を限定的ながら結んでいる。閣僚は出さないけれど政府の意思決定に直接、かかわるという意味」とし、共産党は日米安保条約に反対し、経済安全保障政策にも異議を唱えていることを取りあげた。
さらに共産党は天皇制について「民主主義の制度と相容れないと明確に党の綱領に書いてある。そういう政党が限定的にせいよ政府の意思決定に入ってきていいのか」、「日本の長い歴史を否定するような政党に、この国を任せて本当にいいのか」と指摘した。
「今回は政権選択選挙を越えて体制選択選挙じゃないか。われわらの伝統的な価値観がリスクにさらされる体制選択選挙になる。だから絶対に負けられない。そんな政権をつくってしまったら皆さんは生涯、後悔することになる」と同意を求めた。
「われわれ自民党と公明党がしっかり受け取り、つむいできた価値観をしっかりと守っていくためにも、国定さんをこの国政で、難関の地域だがあと少しのところまで来た。みんなの力を合わせれば突破できるところまで来た。だから自民党の幹事長が入った」と述べて国定氏の支援を求めた。
また、国定氏は対抗馬の現職の立民・菊田真紀子氏(52)は、民主党政権から自公政権に交替してからは「1円たりともこの三条に国の予算を持ってくることはできなかった」。菊田氏が悪いわけではなく、この3年間は地元に野党の菊田氏しかいなかったためで、「政権与党でなければこの地に尽くすことができない」。
「今こそ、この地に尽くす、そのためには14年間に及ぶ三条市長の職を投げ打ってでも、この地に尽くすためにわたしが立ち上がらなければならない。その思いで今回、立候補させていただいた」と立候補の理由を述べて支援を求めた。