自民党の麻生太郎副総裁(81)が24日、衆院選の自民党立候補者の応援で新潟入りし、3カ所で応援演説を行った。新潟市中央区の万代シテイビルボードプレイス前の街頭演説で麻生氏は、「立憲共産党とわれわれは戦っている」、日米安保条約の廃棄を掲げる共産党の志位和夫委員長について「志位は(日米安保条約を)断固、堅持するというのか」と批判した。
衆院選は政権を選択する総選挙としたうえで、昭和30年に自民党を結党し、公明党と連立を組んで22年。2009年から12年までの民主党政権を取り上げ、10年前の問題は若者の就職難で、当時の有効求人倍率0.83が今は47都道府県すべて1倍を超え、最高は1.56倍になっていると胸を張った。
株が上がっても株を持ってる人だけがもうかっただけとい批判には、民主党政権の間に年間5兆円減り、年金の基金は110兆円台まで下がったが、今は株が上がったおかげで190兆円に増え、おかげで年金制度が安定したと反論した。
「今、戦っている相手は立憲なんとか党。最近、よく政党の名前が変わるのでいちいち覚えていられないんだけど」と麻生節。「立憲党は共産党と組んでるんだろ。だから立憲共産党とわれわれは戦っている」と指摘。共産党は天皇制は反対、自衛隊は違憲、日米安保条約は廃棄としており、「そう言ってる政党が政権ですよ。本当にそれでいいんですか」と疑問を投げかけた。
「お前らだって社会党と連立組んだじゃないか」という批判に当時の社会党・村山富市首相は、「施政方針演説の第1回の所信表明演説で彼はなんと言ったか。日米安保条約は断固、堅持すると言った」とし、「志位は断固、堅持すると言うのか」と問題提起した。
また、自民党が推した花角英世知事については、「これまでの変わった知事から極めてまともな知事に代わったんじゃないの?」とし、「今の知事はみんなで応援した。結果として当選させていただいて、評価が高いんじゃないの?」と持ち上げた