プロ野球の東京ヤクルトスワローズが26日、6年ぶりにリーグ優勝した。ヤクルトと連携事業を続ける新潟県燕市は、市役所で横浜DeNAベイスターズとの対戦のパブリックビューイングを行い、約30人のスワローズファンが集まってヤクルトを応援し、歓喜にわいた。
この日のヤクルトの優勝マジックは「2」。残り試合はこの日を含めてヤクルト3試合、阪神1試合で、阪神が負ければヤクルトは勝つか引き分け、阪神が引き分けたらヤクルトは勝てば優勝という、シーズン終盤まで優勝争いがもつれるしびれるような接戦となった。
先にヤクルトがDeNAに5-1で勝利して阪神の結果を待った。阪神が負けか引き分けならヤクルト優勝。試合の結果、阪神は中日ドラゴンズに0-4で完封負けしてヤクルトのリーグ優勝が決まった。
パブリックビューイングに“応燕”に駆けつけた人のほとんどは、新潟県内のヤクルトファンの組織、東京ヤクルトスワローズ新潟支燕会の会員。ヤクルトのユニホームやキャップなどヤクルトグッズで身を包み、新型コロナウイルス感染防止で“声援”を自粛する代わりに拍手したりメガホンをたたいたりして応援した。
ヤクルトの攻撃になると、各選手の登場曲を会員がキーボードで演奏し、「野球場にいるみたい」と臨場感が訪れたファンに大好評だった。
ヤクルトが先に試合に勝利すると、拍手やメガホンをたたいて喜び、あとは阪神の結果待ち。まもなく阪神が敗れると「やったー!」とつい大きな声を上げ、拍手して喜びを爆発させた。さらに高津臣吾監督の胴上げに合わせて鈴木力市長の「優勝おめでとう!」を合図に用意しておいたクラッカーを鳴らし、万歳三唱した。「東京音頭」のキーボード演奏に合わせて傘を振って踊った。
さらに「祝リーグ優勝おめでとう!」などとある横断幕を前に参加者で記念撮影。横断幕は1階エントランスに掲示しておく。
新潟支燕会新津支部の渡辺和馬広報部長は「今シーズンもチームスワローズの一員として戦うことができ、いい瞬間を見せてもらった。コロナのなか、選手の皆さん大変だったと思うが、ありがとうございました。それしかない」と興奮して話した。
「2年続けて最下位なので、今シーズンも優勝を予想する評論家はひとりもいなかった」が、そのうっぷんを晴らす優勝に「高津監督が言うように絶対、大丈夫という合い言葉がある。終生、語り継がれるこのヤクルトのメンバーが優勝しないとは思っていなかった」としてやったりの笑顔だった。
このあともCSファイナルステージと日本シリーズのパブリックビューイングも行う。優勝記念グッズを製作して販売し、リーグ優勝記念品の燕市産品をヤクルトに贈呈、お祝いメッセージボード展示を行う。