新型コロナウイルスの感染拡大で昨年は中止された新潟県加茂市の加茂市美術展(市展)が2年ぶりに30日(土)から11月3日(水)までの5日間、加茂市市民体育館で開かれる。
毎年開かれている市民芸術の祭典でことしで第53回となる公募展。一般は日本画10点(10人)、洋画8点(6人)、彫刻7点(6人)、工芸23点(22人)、書道37点(36人)、写真32点(22人)の6部門に合わせて117点(102人)の応募があった。
2年前の前回の118点(108人)より1点(6人)少なかった。感染流行で自宅で過ごす時間が増えたが、応募数の増加にはつながらなかった。
部門ごとに審査を行って各部門1点の最高賞、市展賞をはじめ、次いで20人以上の応募があった3部門で各部門1点の新潟日報美術振興賞のほか、奨励賞11点の入賞作品を決めた。
ジュニア部門は小学生の部に絵画58点、書道59点、中学生の部に絵画23点、書道20点の計160点の応募があり、こちらも前回の186点を下回った。小学生、中学生のそれぞれの部で絵画と書道で1点ずつの最高賞の市長賞4点のほか、16点の奨励賞を決めた。
あわせて第43回諸流いけばな展が開かれ、同じ会場に北斗流、宏道流、小原流、草月流、古流松藤会の39人の作品が展示される。初日30日は午前9時から出席者を限定して開場式を行う。恒例にしてきた作品解説は感染防止のため行わない。
開場は初日30日は午前10時から午後6時まで、最終日11月3日は午前9時から午後4時まで、それ以外は午前9時から午後6時まで。入場無料。
また市民体育館へ続く青海神社参道入り口の鳥居の前では、これも恒例で市展にあわせて加茂郷菊花同好会による菊花展示会が30日から11月7日まで開かれ、約140鉢のキクが展示される。美術作品とあわせて秋の色香が楽しめる。
市展賞と新潟日報美術振興賞、ジュニアの部の市長賞の受賞作品は次の通り。敬称略。
市展賞
新潟日報美術振興賞
ジュニア部門