新潟県燕市は28日、新型コロナウイルス感染拡大防止に貢献した市内の一般社団法人燕市医師会(水澤彰郎会長)、燕薬剤師会(清水寛生会長)、一般社団法人県央研究所(茨木和雄理事長)に感謝状を贈り、ワクチン接種の対応やPCR検査実施への尽力に感謝した。
燕市医師会は新型コロナウイルスワクチン接種で、個別接種に35の医療機関が協力して延べ5万1386回のワクチン接種を行った。集団接種は医師48人、看護師83人、薬剤師7人が従事し、4万4505回のワクチン接種を約5カ月間で行った。さらにPCR検査センターでの検体採取や県央地域外来・検査センターでの発熱者の診察などに尽力してきた。
燕薬剤師会は薬剤師47人が集団接種会場でのワクチン管理、充填作業などに従事し、円滑なワクチン接種に貢献。県央研究所は、厚生労働省の要請を受けて2020年6月からこれまで1万6,000件以上のPCR検査を受託し、地域の企業や市民を感染拡大のリスクから守った。
贈呈式で鈴木市長は各団体に対し、燕市で感染が拡大しないようにそれぞれの立場で尽力し、ワクチン接種は9割を超えて順調に進み、感染者数も大幅に減っただけでなく未然に感染者拡大の前に早め早めの対応に感謝した。
燕市医師会の水澤彰郎会長はあいさつで、今回の感謝状の贈呈で地域医療への貢献は当然であり、関係機関の市役所が昼夜問わずに対応していたことに逆に感謝した。同じ市内のツインバード工業株式会社が開発、納入したワクチン保管用の「ディープフリーザー」を使うことができたことでワクチン管理がしやすかったと燕市内での円滑な連携について話し、3回目の接種や今後については、今まで以上に貢献できるように関係機関と密に連携したいと意気込みを語った。
燕薬剤師会の清水寛生会長の代理で出席した荏原健志副会長は「これからも市民のために燕薬剤師会として力を注ぐ」。県央研究所の茨木理事長は「こういう形で感謝状をもらえると思っていなかった。まだまだ新型コロナウイルスが完全に収束したわけではなく、これからも気を引き締めていく」と三者とも今後もコロナに立ち向かう決意を述べた。
燕市では、10月28日の8時半現在で、1回目接種済みが90.5%、2回目接種済みが88.7%とワクチン接種も進んでおり、予約済みも91.2%と希望者に対しては概ね完了している。