新潟県加茂市の加茂市教育委員会は30日(土)、午前10時からと午後1時半からの2回、花立(はなたて)遺跡発掘調査現地説明会を開き、加茂市下条字福島地内で昨年度から発掘調査を行っている調査現場を一般公開し、遺構や出土した遺物について説明する。
遺跡は下条川左岸の丘陵縁辺部に立地し、平安時代の有力者の集落跡と考えられる。掘立柱建物の柱穴、大型の上坑、河川跡などが確認されている。
須恵器(すえき)や土師器(はじき)が出土し、墨で文字などが書かれた土器「墨書土器」が数多く見られ、多文字の墨書土器や上面が円形をしているすずり「円面硯(えんめんけん)」の破片が1点出土している。
説明は2回とも1時間半。現場は信越本線加茂駅下車で徒歩約20分、車なら日立エコ トランスミッション加茂事業所の社員駐車場に誘導員の指示に従って駐車し、そこから徒歩3分。