10周年の巻図書館に図書購入費の寄贈をとボランティアが「本の森バザー」開催 (2021.11.3)

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新潟市西蒲区の旧巻町にある図書館、新潟市立巻図書館が開館10周年を迎えた記念に
巻図書館に寄贈する図書の購入費用に充てようと巻図書館のボランティアグループ「本の森のなかま・巻」は、11月7日(日)まで「にいだやギャラリー野衣(のい)」(西蒲区巻)で「本の森バザー」を開いている。

「にいだやギャラリー野衣」で開かれている「本の森バザー」を主宰する「本の森のなかま・巻」の代表の小林由美さん
「にいだやギャラリー野衣」で開かれている「本の森バザー」を主宰する「本の森のなかま・巻」の代表の小林由美さん

グループの会員が手作りした手芸のブローチやつまみ細工、マグネット、ペーパーウエイト、トートバッグ、それに古本や不用品などを販売している。

巻図書館は地元の人たちの熱意があって初めて生まれた。2003年に東北電力が旧巻町での原発建設を断念し、旧巻町はほかの市町村より遅れて05年に新潟市と合併した。西蒲地域には05年に旧西川町に開館した大規模図書館をはじめ、すでに3つの図書館があり、旧巻町の合併建設計画には図書館建設費5億円余りが計上されていたが、行政の一部では巻に図書館はいらないという声もあった。

07年に旧巻町時代から図書館建設を要望していた人たちが中心となって「巻図書館を応援する会」を立ち上げた。建設予算がわずかしかなかったため、撤退した東北電力巻営業所のビルを再利用し、11年についに巻図書館が開館。それからことしでちょうど10年になった。

東北電力巻営業所の建物を再活用して開館してから10年になった新潟市立巻図書館
東北電力巻営業所の建物を再活用して開館してから10年になった新潟市立巻図書館

応援する会から継続してかかわるメンバーが図書館ボランティアとして協力し、グループを「本の森のなかま・巻」と命名。18年度から三条市の内田エネルギー科学振興財団から受けている助成金を講師謝礼費用に充てて催しを行ったり、花壇づくりのボランティア活動を始めたりと、たくさんのボランティアが自立的に日常的に活動している。

開館10周年のことしは記念事業として講演会を企画したが、新型コロナウイルス感染症の影響で中止せざるを得なくなった。講師謝礼の予算が浮いたこともあり、代わりに図書購入費を寄付しようとバザーを企画。バザーの売り上げに助成金も加えて10万円の寄付を目指しているほか、巻図書館以外の西蒲区3図書館へも寄付したい考えだ。

グループの代表の小林由美さん(62)(西蒲区)は、「公立図書館は、つまりパブリック図書館。パブリックの本当の意味は公的なものということではなく、民と公が一緒になった市民のものっていう意味がパブリック。そういう形で図書館が地域に根付いていくのを支えていくことが、ここだけじゃなくほかの図書館にも定着すれば、民営化しなくてもやっていけるのでは」と図書館の可能性に期待する。

「本の森バザー」
「本の森バザー」

今回、会場を図書館の外に求めたことについて「図書館へ行ってみようか、図書館で本を借りてみようかという人が出てくる。この場所がつなぎになっている。図書館は図書館好きな人しか来ないが、ここには図書館に行かない人がいっぱいい来る。ぜひ気軽に足を運んでみてほしい」と来場を待っている。にいだやギャラリー野衣は巻商店街の「にいだや」の中にあり、電話は「0256-72-2450」、最終日は午後3時まで。

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