日本最大の桐たんすの産地、新潟県加茂市の加茂桐箪笥(たんす)協同組合は、11月5(金)、6(土)、7(日)の3日間、加茂市産業センターで「第20回加茂桐箪笥まつり」を開き、桐たんすの産地直売をはじめ、優勝賞品に50万円相当の桐たんすを用意したかんなの削りの大会を開く。
加茂の桐たんすをPRする毎年恒例のイベント。100点を超す桐たんすの展示販売を行うとともに、古い桐たんすの修理や再生の相談にも職人が対応する。
第20回の節目となることしは、「ソーシャルディス“たんす”で今年もお願いします」をキャッチフレーズに、参加者に加茂桐たんすをを「見て、聞いて、感じて」というコンテンツを用意する。
なかでも目玉は、初めて企画した桐たんす職人の技術を実際に体験できる「みんなでカンナ削り大会」。5、6、7の3日間、5日は午後1時から、3時からの2回、6、7日はそれに加えて午前11時からの3回開き、各回5人が参加できる。
加茂桐たんすは70%がかんながけで作られると言うほど、かんながけは重要な工程だ。大会では、来場者に職人がかんながけのこつを指導し、実際に体験でき、優勝者には50万円相当の桐たんすをプレゼントする。日常的にかんなを使う人やプロを除く中学生以上を対象に3分間、かんな削りを行って削りかすの重さを競う。
5日はオープニングイベントを行い、藤田明美加茂市長や雪椿まつりアンバサダーの児玉あんずさんも参加。職人技のデモンストレーションとして加茂桐箪笥伝統工芸士会三本和好会長ら3人によるかんな削り大会で始まる。
さらに来場者には抽選で60人に桐まな板をプレゼントするなど、大盤振る舞いのイベントだ。また、土、日曜の6、7日は、桐たんすの工房を見て回ることができる桐たんす屋めぐりも行う。3日間とも午前10時から午後5時まで、入場無料。