1日(月)から24日(水)まで新潟県弥彦村の越後一宮、弥彦神社(渡部吉信宮司)の境内で弥彦菊まつりが開かれており、国内一の規模を誇る3千鉢の菊花が秋の弥彦観光に訪れる人たちを歓迎している。幸い新型コロナウイルス感染症が落ち着いて移動の制限がなくなり、感染拡大前と変わらないほどのにぎわいになっている。
弥彦菊まつりは、新潟県、新潟県教育委員会、新潟県菊花連盟の共催で毎年開かれている新潟県菊花展覧会のこと。菊の栽培は手間と根気が必要で全国的に愛好者減少しており、新潟県内もその例にもれないが、依然として秋の行楽シーズンは県内外から大勢の観光客を集めている。
数百の花をつけた大菊の数咲きをはじめさまざまな色や形、仕立ての菊が並び、それぞれの部門で華やかさや繊細さ、ダイナミックさなどの観点で審査されている。
宝物殿前に設置されたキクの花で全国各地の名所をミニチュアのように描写する大風景花壇のテーマは、ことしは久しぶりの「佐渡島」。3万本の挿芽小菊で佐渡島の全景を色鮮やかに再現し、来場者は目を見張るできばえに感心して見入ったり、背景にして写真を撮ったりしている。