新潟県三条市が賞金30万円で公募していた図書館等複合施設の愛称は、3,000件を超す応募のなかから「まちやま」に決まった。
図書館等複合施設は、図書館、鍛冶ミュージアム、科学教育センターが一体となった多世代の活動や交流を生み出す「まちなかの中核施設」。元町地内の旧三条小学校跡地に建設中で、2022年7月24日(日)に供用開始する。
愛称募集は、採用された提案者に賞金30万円で公募し、国内外から3,070件もの応募があった。そのなかから三条市内に住む女性、堀江光実(ほりえ みつみ)さんが応募した「まちやま」の採用が決まった。「まちやま」での応募は堀江さんだけだった。
堀江さんの提案理由は「施設の形態から、まちの中にある大きな山と、その中にいろいろな楽しさや知識、学びがつまっている様子をイメージしました。また、隣のステージえんがわの『えんがわ』とそろえてひらがな4文字にしました」。
愛称選考委員会の三条市図書館協議会委員2人、三条市小中学校長会2人、越後三条鍛冶集団1人の5人が審査して5点に候補をしぼり、そのなかから滝沢亮市長が採用作品を選んだ。来年7月24日のオープニングセレモニーで堀江さんに賞金を贈る。
滝沢市長は9日の記者会見で「“まちやま”は誰にでも呼びやすく親しまれやすい名称と思う。名称とともにこの施設が広く浸透し、活発に利用されることを願う」と話した。また「まちやま」の名称は“三条”や統合される3つの施設の機能にからめるの名称ではなかったのが意外で、近くを通ると大きいなと感じる施設を“山”と表現、比喩したのがおもしろかったと話した。
また、「全国から幅広く公募したので、燕なんとかも10通くらいあり、燕三条というエリアとして認知されるのはうれしい反面、まだまだ市長として頑張らなければ思った」とも話した。現在の三条市立図書館は来年4月1日から移転のため休館する。