11月21日(日)まで長岡市栃尾美術館(新潟県長岡市上の原町)で「日本デビュー20周年記念 リサとガスパールのおもいで展」が開かれており、フランスで生まれた日本でも人気の絵本『リサとガスパール』シリーズの原画やスケッチ約150点を展示している。
『リサとガスパール』は、1999年にフランス人のアン・グットマンとドイツ人のゲオルグ・ハレンスレーベン夫妻が創作。2000年に日本でも紹介された。イヌでもウサギでもないパリの不思議な住人、学校に通うリサとガスパールの日常を物語にしている。
会場では5つの章に分けてシリーズ30話以上の作品の原画などを展示。作者夫婦は日本のファンとのふれあいで何度も来日しており、『リサとガスパール にほんへいく』など日本を舞台にした作品の原画もある。
『リサとガスパール』の誕生のきっかけになった、夫がインデックスノートに絵を描いて妻にプレゼントした赤い手帳やリサの家の立体作品の展示、リサとガスパールの家族構成を紹介するパネル展示、夫婦に取材したビデオ上映もある。
絵本はもちろん、オシャレな絵画としてもおとなに広く愛されている。親子の来場でにぎわい、それぞれの視点で『リサとガスパール』の魅力を味わっている。
また、関連グッズ販売も人気で、リサとガスパールの大きなぬいぐるみと並んで写真が撮れるスポットもある。午前9時半から午後5時まで開館、発券は午後4時半まで。観覧料は一般600円、大高生300円、小中学生100円。問い合わせは長岡市栃尾美術館(電話:0258-53-6300)。
[memo]
絵本は一度も読んだことがなかったが、『リサとガスパール』の絵が好きだ。どうやって入手したのかわからないが、リサとガスパールの頭が揺れるソーラーおもちゃを持っている。
取材へ行く前にあらためて観察してみると、背景に富士山らしき冠雪した山が描かれている。会場へ行ったら、この元になった富士山が描かれたシリーズがあり、納得した。
絵本を読んでないから当たり前だが、リサとガスパールの家族が登場していることやリサとガスパールが友だちになった経緯などが興味深く、たっぷり2時間、鑑賞した。予想以上に充実した内容で、少しでも『リサとガスパール』に興味のある人にはお見逃しなく。