来年度25億円のふるさと納税の目標を掲げる新潟県三条市は、返礼品として大きな期待を寄せるアウトドアブランド、スノーピーク(山井梨沙代表取締役社長・本社:三条市中野原)の製品を25日から本格出品するのを前に18日から「チタンシングルマグ」シリーズ2アイテムを先行出品する。
先行出品するのは、「チタンシングルマグ 300 2個セット」(寄付額14,000円)と「チタンシングルマグ 450 2個セット」(同15,000円)。いずれも18日午前10時からポータルサイトの「楽天ふるさと納税」、「ふるさとチョイス」、「ふるなび」、「さとふる」に出品する。
続いて25日午前10時から18アイテムを「楽天ふるさと納税」と「ふるさとなび」に出品し、計20アイテムのスノピーク製品を三条市の返礼品にラインナップする。三条市のふるさと納税にスノーピークのキャンプ場で利用できる「手ぶらでキャンプ体験コース」を出品しているが、商品を返礼品として出品するのは初めて。
三条市のふるさと納税は、全国でも指折りの実績を上げるとなりの燕市と比べて低い。昨年度は燕市の49億円に対し、三条市は7億2千万円にとどまっている。さらに三条市のふるさと納税の実績を引き上げようと、ことし7月に三条市とスノーピークとの間で締結した地域活性化に向けた包括連携協定で「スノーピーク商品の活用等によるふるさと納税の新たな寄付者の獲得」を盛り込んだ。
同時にふるさと納税の戦略を立案、実行するCMO(チーフ マーケティング オフィサー)を公募し、応募314人の中から澤正史さんが就任。今回のスノーピークの返礼品の出品は澤さんがスノーピークと具体的な内容を詰めた。
スノーピークのファンの注目が集まるのは間違いなく、ひいては三条市のふるさと納税全般への注目が高まる起爆剤にもと期待される。澤さんは「三条市に本社を置く地域を代表する企業の返礼品が加わって一歩、階段を上がった。今年度は細かな作業を地道にやり、スピードを上げた取り組みが大切。ことしの結果にもこだわりがある」と話している。