新型コロナウイルス感染による3週間の入院生活。早いもので退院からもう1カ月になった。もっと重い病気にかかり、厳しい闘病生活を送る知り合いもいる。そんな人からみれば3週間の入院で完治したのなら御の字じゃないかとしかられそうだが、それなりにつらい毎日だった。
感染や入院生活について知り合いに会うたびに聞かれるだろうと容易に想像できたので、そのたびに詳しくは記事を書くのでそれを読んでほしいとお願いした。案の定、病状や入院生活について関心は高い。退院からだいぶ時間が経過したのは申し訳ないが、知り合いに報告する感じで「感染記」を連載する。
第5波は8月25日には新潟県内の1日の感染者の発表が159人にものぼった。それが1日20人ほど前後にまで急激に減ったころに感染した。こんなタイミングで感染するとは思っていなかった。急速に感染が減っているタイミングで感染するとは意外だった。
デルタ株の感染が増えてからは、それ以前より強く感染に対する注意を払ってきた。感染者が急増し、知り合いの感染が相次いだ。しかも30代、40代の若さでも肺炎になっている。感染に対する警戒感が増した。
いつからか県の感染者の発表は、症状まで発表しなくなった。発表していたころは当初、ほとんどの感染者が無症状だった。デルタ株の流行が言われ始めたころから、逆に無症状が一部の感染者に限られ、発熱、せき、けん怠感などの症状のあるのが当たり前になっていた。
ワクチンには懐疑的で、しばらく様子見を続けるつもりだった。しかし感染者が急増し、症状が重くなっている状況から、ワクチンを接種しないリスクの方が大きいと判断。ワクチンを接種することにした。
ところが1回目のワクチン接種から1週間とたたずに症状が現れた。やはり1回のワクチン接種では抗体があまりできないのか。2回、接種していれば感染しなかったかもしれないが、後悔先に立たずだ。
と言っても、どこで感染したのか、1回目のワクチン接種の前後どっちのタイミングで感染したのかもわからない。仕事柄、人と接することは多いが、話すときは常にマスクをしているし、意外と長時間、人と話すことは少ない。笑い話ではないがそのころ、大勢が集まる場所へ行ったと言えば、ワクチン接種会場くらいだ。