新潟県加茂市の加茂山公園に設置されているローラー式の滑り台、ローラースライダーで五泉市の小学生5人が頭の骨を折るなどのけがをした事故について、公園やローラースライダーを管理する加茂市の藤田明美市長は3日の定例記者会見で公表が遅れたことなどをわびた。
ローラースライダーは約30年前に設置された。全長約150メートルもあり、蛇行しながら滑り降りることができる子どもたちに人気の遊具だ。
11月2日に校外学習で加茂山公園を訪れた五泉市立橋田小学校の1、2年生23人のうち、1人が柵にぶつかるなどして頭の骨を折り、4人が顔などに打撲やけがをする事故があった。11月30日の五泉市議会で、五泉市教育委員会が事故を報告した。
藤田市長は定例会見で、事故に遭った人を見舞い、1日も早い回復を祈るとともに「加茂市としてもできる限りの対応をしていく」とし、「公表が遅くなったことを深くおわび申し上げる」と述べた。
また、事故発生からローラースライダーは使用禁止にしているが、ローラースライダーの老朽化のため事故発生前からリス園の閉園に合わせて11月23日で使用を中止し、その後、撤去の計画だった。
現在は事故の調査中でもあり、検証が終わるまで撤去を行わない予定。そのため、ローラースライダーを更新し、来年5月のリニューアルの完了の予定もずれ込み、めどはたっていない。新しいローラースライダーは傾斜やカーブを今よりも緩やかにして安全性を高め、ローラーは最新の材質で今よりも細く、ビート板なくても尻が痛くならないものになる。