新潟県燕市下粟生津地域の下粟生津集落開発センターを会場に地域の高齢者の通いの場として活発に活動している「ほっとくらぶ」で14日、ことし1年の締めくくりの年間大賞表彰式とゲーム大会が行われた。
「ほっとくらぶ」は、月1回の「地域の茶の間、茶話会」と「頭の体操、健康体操」、月2回の「スクエアステップ体操」、週1回の「囲碁、将棋、健康麻雀、卓球、パソコン教室」の4つのメニューが行われている。
年間大賞は、メニューごとにことしの参加回数の多かった人を年間大賞、それに次ぐ2人を準大賞として表彰。この日はスタッフを含めて約30人が参加し、「ほっとくらぶ」を運営する下粟生津自治会の本井朝夫会長から表彰状と賞品のティッシュや菓子を受賞者に手渡した。
年間大賞表彰式は参加する励みにしてもらおうと毎年恒例。以前は表彰式のあとは飲食付きの交流会を開いたが、新型コロナウイルス感染防止のため、昨年に続いてことしも輪投げやビンゴのゲーム大会を行った。
下粟生津地域では1995年に同じ下粟生津集落開発センターを会場に「地域の茶の間」がスタート。2018年に燕市介護予防・日常生活支援総合事業の通所サービスB事業に届け出て4年目になる。
新型コロナウイルス感染拡大の影響で昨年は3月から5月まで休み、ことしも9月3日から16日まで休んだ。昨年12月からことし1月まで92回開き、合わせて900人が参加した。
本井自治会長は開式のあいさつで、下粟生津の活動は燕市内の同様の取り組みと比べて活動が活発なのは、しっかりした会場があり、参加者、運営スタッフの熱意があるからと話し、「これからもずっと後継者を引っ張っていただきたい」と期待した。
「地域の茶の間、茶話会」と「頭の体操、健康体操」で年間大賞を受けた小島ヨシノさん(83)は前身である「地域の茶の間」の発起人のひとり。「地域の高齢者を引きこもりさなせないことが目標」と、当時、民生委員として立ち上げに力を尽くした。
立ち上げから25年以上たった今は自身が参加者となり、「世代交代して事業の内容も変わって楽しく参加させてもらっている。茶の間への意識が高まっているのを実感してくれしい」と笑顔だった。