地元の商店にキャラクターで愛着をもってもらおうと、新潟県燕市の燕地区にある49店舗が加入する燕市商店連合会(遠藤重治理事長)の公認キャラクターが誕生。15日からその名前を公募する。
キャラクターは宮町商店街に2020年にオープンした若手クリエーターが集う「マルマド」のデザイナー、シマダマサノリさん(29)がデザインした。
青い怪獣のような姿でツバメが描かれたエプロンを着け、頭に3羽のツバメを載せる。燕の店が大好きで、いろんな店に手伝いに行っている。プロフィルには身長110センチ、体重は背脂ラーメン5杯分、性格はちょっとおっちょこちょいでのんびり屋でお人よしといった設定だ。
名前の募集は来年1月5日まで。各加盟店に応募用紙を用意して応募を受け付け、名前募集にあわせて公開したウェブサイトからも応募できる。
採用作品に選ばれた最高賞の受賞者には、1万円相当の福袋をプレゼント。さらに抽選で300人にキャラクターが描かれたエコバッグをプレゼントする。来年1月30日に燕市宮町の「つばめいと」で行うキャラクター誕生祭でキャラクター名を発表する。
燕市商店連合会は2月の売り出し「天神講セール」やポイントカード事業「Sカード」などに取り組んでいるが、これまで公式ホームページがなかった。そこでホームページの製作を検討したのがスタートラインで、そのアクセスを増やすためにもキャラクターの力を借りようとなった。
宮町商店街で「レディースファッション&バッグ かなや」の小黒猛さん(54)は、「地元の商店に買い物に入るのが難しいと言われる。入る前に店の概要や店主の顔がわかれば入りやすくなると思う」と言う。
まだホームページはトップページしかなく、仮オープンの状態だが、これから加盟店などの情報を充実させていく。「名前募集のキャンペーンを仕掛け、この機会に店をのぞいてもらえれば」と、新キャラクターが店の敷居を下げてくれることに期待している。