新潟県三条市の市役所地下食堂の日替わりメニューとして20、21、22の3日間限定で、新潟医療福祉大学(新潟市北区)の学生が考案した健康メニュー「スマートミール」を提供している。
いずれも健康科学部・健康栄養学科3年で21歳の清水瑳羅さん、久保田涼香さん、熊谷亜子さんの順にそれぞれが考案したレシピを日替わりメニューとして1食600円で販売している。
初日20日は清水さん考案のレシピで、豚肉と里芋の炒め煮、カブの甘酢漬け、ご飯、かきたま汁。約40食を販売した。
スマートミールとは、健康づくりに役立つ栄養バランスのとれた食事のことで、主食、主菜、副菜がそろい、野菜たっぷりで食塩のとりすぎにも配慮されている。
清水さんは、ごま油やニンニクなど風味の良い食材を上手に活用し、塩を控えてもおいしく感じるようにした。優しい味の副菜を組み合わせてメリハリのある献立にした。
午前11時から午後2時までの営業時間に合わせて3人は地下食堂を訪れ、考案したレシピを注文してくれた人にアンケート用紙を配布した。滝沢亮市長も学生のメニューを実食。「塩分が少ないのにおいしかった。学生たちが頑張っているのでぜひ市民の皆さんも利用してほしい」と話した。
管理栄養士を目指す健康栄養学科の地域の人々の健康の保持増進や疾病予防に関する公衆栄養学実習で、三条市役所地下食堂のレシピ考案を希望した3人が参加した。栄養に関する地域課題を踏まえて地元の食材などを用いた健康メニューを1人が3種類ずつ考案し、10月に三条市役所地下食堂で試食会を開いて1人1種類に決めた。
地下食堂のシェフの意見も取り入れてレシピを完成させ、レシピに従って三条市役所地下食堂が調理し、提供。アンケートをまとめて地下食堂に提案などの形でフィードバックする。
3人は「緊張した。アンケートを返してもらうときにおいしかったと言われてうれしかった」とほっとしたようすだった。21日は久保田さんのレシピで車麩のカレーピカタ、鶏肉と水菜のサラダ、ご飯、小松菜のみそ汁、熊谷さんのタラのバジルソテー、コールスローサラダ、野菜スープを販売する。